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長岡市の就労継続支援B型事業所。「ありのままの芸術」という意味を込めた「Art Brut展 in長岡」に協力し、そこで展示された作品をデザインした雨傘やマスクを販売している。

みのわの里 工房こしじ 地元企業と連携して事業に取り組む

地域に開かれた社会福祉施設「工房こしじ」

中越エリアで数多くの社会福祉施設を運営する「社会福祉法人 中越福祉会」。こちらが運営する施設の一つである「みのわの里 工房こしじ」は、就労継続支援B型の事業所。障がいのある方が働く上でのスキルを磨ける環境を作ることで、就労支援を行っている。ラケットのハトメ差し作業や商品のシール貼り作業など、地元企業と連携しながら事業を展開。現在では、18~70歳までの幅広い年代の方が利用している。地域のイベントには積極的に参加し、自分たちで栽培したサツマイモを使った焼き芋の販売を行っている。

「福祉×芸術」という新しい価値観

地元企業と連携して、さまざまな活動を行っている工房こしじ。近年特に力を入れているのが、「Art Brut(アール・ブリュット)」という考え方に基づく取り組み。「Art Brut」とは、「ありのままの芸術」という意味の造語でフランス発の考え方。文化的な伝統や教育にとらわれない、自由な発想で制作されたアート作品を指す。こうした作品を生み出す作家の中には、障がいのある方も多く、世界的に高く評価されている。この考え方に強く共感した工房こしじでは、2016年から「Art Brut展 in長岡」という企画展に協力。施設利用者の作品を含む、県内各地から集めた作品を展示した。2019年からは、アート作品をデザインした雨傘やマスクの販売を行っている。2020年には、社会連携による新たな福祉の形・地域社会への貢献が評価され、衆議院議長奨励賞を受賞した。この活動の中心人物である職員の足立裕介さんは、「アート作品を日用品に落とし込むことで、より多くの方に触れてもらえるようになりました」と語る。雨傘やマスクのデザインに用いられた作品は、どれも日常の生活の中で生まれたものばかり。人々の日常の中に、ちょっとした彩りを与えてくれている。

  • みのわの里 工房こしじ
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  • みのわの里 工房こしじ
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生産者紹介

職員:足立裕介
職員足立裕介

福祉系の大学を卒業後、「社会福祉法人 中越福祉会」に入社。2017年に「工房こしじ」へ配属され、「Art Brut展 in長岡」の協力やアート作品をデザインした商品企画に携わる。「さまざまな作品や人との出会いは、とてもワクワクします。今後は、農業やアウトドアなど、自然とアートを掛け合わせたコラボ商品を作ってみたい」と足立さん。「障がいのある方に対して『施してあげないといけない』という意識が根強い日本ですが、彼ら(彼女ら)には彼らなりの才能があります。社会をおもしろく、豊かにしてくれる存在だと思っています」と、根底にある思いを語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 みのわの里 工房こしじ
住所 新潟県長岡市浦4712-1