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「洗練された設計力」と「高い製造技術」を持つ、金型製造用プレス金型の製作所。ステンレスだけでなく、マグネシウム合金の加工を得意とし、自社商品の製造も手掛ける。

武田金型製作所 さまざまな需要に対応できる多様な機械が並ぶ

設計から小ロット加工までこなす金型屋

ものづくりの町・燕市にある武田金型製作所は、あの金属ブロックから文字が浮き出す「マジックメタル」が、SNSで話題を呼んだ会社だ。創業したのは、1978年のこと。以来、「金属製造用プレス金型の製作」を主事業としてきた。特徴は、「設計から請け負えること」。その技術力は非常に高く、他社では実現できなかった金型の設計・製造を依頼されることもあるという。さらに、少量であれば、工場内でそのまま部材を製造することも可能だ。もちろん、金型製造における精度も高く、安全性を求められる「自動車」の部材用金型なども製造している。多くの信頼を集める理由は、「金型の精密さ」に加え、「努力を欠かさない社風」にもあるようだ。自動車産業に参入するにあたっては、地域に先駆けて3Dデータを読めるようになるなど、常に挑戦を続けてきた。「社員には、ものづくりの楽しさを忘れずにいてほしい」と語る、代表の武田さんの姿勢がその原動力にあると感じた。

加工の難しいマグネシウム合金を使った自社商品

武田金型製作所は、プレス金型の製造に加え、マグネシウム合金材を用いた製品づくりも事業としている。きっかけは、2000年前後に、新潟県をマグネシウム合金生産の一大拠点にしようという、県を挙げた活動がはじまったこと。武田金型では、2001年に他県企業からの依頼を請け、初めて金型製作に取り組んだという。当時、この合金はまだまだ研究が進んでいない「未知の素材」。重量がアルミの3/4、鉄の1/4程度と非常に軽く、音を吸収して振動を抑えるという性質を持ち、静音の洗濯機・高級車などへの活用を期待されていた。しかし、成形・加工・表面処理などが難しく、その活用には高い技術力を必要とする。武田金型は、試行錯誤を繰り返し、前述の依頼をみごとに納品。さらに、2003年からはマグネシウム合金を使った自社商品の製造に取り組んだ。第一弾となったのは、小物を入れられる「マルチケース」。消費者の使い心地を研究するために、さらなる試行錯誤を繰り返したそうだが、次なる自社商品となった「名刺入れ」は、めずらしい金属製ということもあり、男性を中心に高い人気を誇っている。

  • 武田金型製作所
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生産者紹介

代表取締役:武田修一
代表取締役武田修一

燕市出身。高校卒業後に、地元の町工場に入社し、金型職人としての腕を磨いた。その後、なんと23歳という若さで独立。新潟県内の依頼を広く請け負った。もともと、ものづくりが好きだったという武田さん。依頼主の高度な要望にも全力で応えるべく、「精密な金型」を造ることに心血を注いだという。その高い技術力は噂になり、次第に全国からの依頼も受けるようになった。現在は、高い安全性を要求される自動車メーカーからも、強い信頼を集めている。また、「社員にも、造る楽しさを忘れないでほしい」と語り、インタビューを通し、「ものづくりは楽しい」という想いがひしひしと伝わってくるように感じた。

店舗詳細

店舗名称 武田金型製作所
住所 新潟県燕市東太田16-1