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新潟市秋葉区で水稲の自然栽培に取り組む川崎農園。加えて、安全品質にこだわった平飼いたまごの生産、グルテンフリースイーツの製造など、幅広い活動を行う。

川崎農園 栽培を担当する康司さん(左)とグルテンフリースイーツを作る美絵さん(右)

自然栽培の実践に励む農家「川崎農園」

新潟市秋葉区において農業を営む「川崎農園」。夫婦二人三脚で稲作・養鶏・食品加工に取り組む。稲作では、慣行栽培と並行して「自然栽培」も実施。自然栽培とは、農薬・化学肥料はもちろん、有機肥料も与えずに自然の力のみで生産していく方法だ。自然栽培で育てる米は、従来品種コシヒカリ、トドロキワセ、越のかおり、こがねもちの4品種。平成18年10月、公務員から農家へと転身した生産者の川崎康司さんは、「子どもにも安心して食べさせられる米を作りたい」との想いから、安心・安全品質を追求することを決意したという。

養鶏と資源循環型農業への取り組み

川崎農園では、自家栽培米を飼料にした養鶏にも取り組んでいる。「健康なたまごは健康な鶏から生まれる」という考えの下、純国産赤鶏「あずさ」の平飼いを実施しており、たまごは自社ブランド「ひめたま」として販売。玄米や大豆、すりごまといった飼料を食べて育った鶏が産む卵は、弾力のある白身と、ほのかなレモンイエローの黄身が特徴だ。薄い色からは想像がつかないほど旨味が強く、臭みが少ないことから人気が出ている。また、鶏舎には稲作で余った稲わらを入れており、鶏自らが土・鶏糞とかき混ぜることで、天然の肥料が出来上がる。この肥料は水稲の育苗に使用。自社のみで資源循環型農業を実現している。川崎農園では、環境にも人にも優しい農業を実践しているのだ。

自社製造のグルテンフリースイーツが人気上昇中

2018年4月、自社で取り扱う自然栽培米とひめたまを使用した「グルテンフリーのスイーツ」を開発した。「より美味しく、より安全に、よりヘルシーに」をモットーに、日々レシピを研究。作り始めたきっかけは、グルテンフリー食品への関心の高まりだった。米とたまごを生産していたことから、自社でスイーツを作ろうと発案。シフォンケーキやクッキー、マフィンなど、自然栽培米粉使用の焼き菓子を展開した。現在は、市内のイベントを中心に出店し、自慢のスイーツを販売している。グルテンフリーの食品は、小麦アレルギーの人や健康を意識する人から需要があり、徐々に口コミで人気が広がっている。

  • 川崎農園
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生産者紹介

代表:川崎 康司
代表川崎 康司

代々続く「川崎農園」に生まれる。高校で農業を学んだ後、農林水産省管理の職場に就職。勤めながら兼業で農業を続けていたが、14年6か月ほどで専業へ転身した。もう少し長く兼業を続けるつもりでいたが、いずれ実家の農園を継ぐ予定だったため、「少しでも早く農業に専念し、技術を身に着けたかった」と語る。結婚を経て家庭ができたことで、より安全な食べ物を栽培したいという想いが芽生え、自然栽培への挑戦を決意。同じく自然栽培に取り組む先輩生産者に指導してもらいながら、年々収穫量を増やしている。「自然栽培米の生産を安定させ、次世代に繋いでいく活動をしていきたい」と今後の意気込みを話す。

店舗詳細

店舗名称 川崎農園
住所 新潟県新潟市秋葉区山谷町3-12-14