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「美味しくて、からだに優しいもの」をモットーに、パン好き夫婦が営むパン工房。小麦やライ麦の全粒粉を100%使用したパンは全国から注文が殺到している。

全粒粉パン工房ポッポのパン 店先からは、焼きたてパンの香ばしい香りが漂う

全粒粉100%の風味豊かなパンを作る工房

全粒粉パン工房ポッポのパンは、新潟市西区の閑静な住宅街にたたずむお店。パン好きの夫婦が営む工房で、主に全粒粉のパンを製造・販売している。全粒粉とは、小麦やライ麦などの穀物を、表皮・胚芽・胚乳ごと挽いて粉状にしたもの。ざらっとした舌触りが特徴で、歯ごたえがあり、噛めば噛むほど素材本来の香ばしい味が深まる。また、ビタミンB群や食物繊維を多く含むため、健康志向の方から人気だ。同店では、これを100%使用することで、風味豊かなパンに仕上げている。中でも飛ぶように売れているのが、カリフォルニア産くるみやレーズンをふんだんに練り込んだパン。生地そのものの美味しさに、具材の食感と風味が加わり、非常に満足感が高い。「一度食べたらファンになった。毎朝食べたい!」という声が挙がるほどの人気ぶりである。

厳選した上質な酵母を使用

パン作りといえば、小麦や水、塩と同様に欠かせないのが「酵母」。生地を膨らませるための大事な材料で、一般的に大きく2種類ある。発酵力の強い菌だけを人工的に集めて培養する「イースト」と、自然の栄養分のみで培養する「天然酵母」だ。ポッポのパンが使用するのは、天然酵母。代表の小林さん曰く、イーストに比べて風味の豊かさが段違いで、美味しさが長持ちするという。ポッポのパンでは、あらゆる天然酵母の中から、さらに上質なものを厳選。お米由来の酵母菌を麹や水でじっくり育てた「ホシノ天然酵母」を使用している。深い味わいと、もっちりとした食感が生まれるそうだ。

手間暇かけて作る天然酵母のパン

天然酵母を使って焼き上げたパンは、風味豊かに仕上がる。しかし、イーストに比べて、手間と時間を必要とし、取り扱いがむずかしい。たとえば、最初の工程「生種(なまだね)作り」。かかる日数は、なんと1週間だ。しかも、天然酵母と水の入った容器を保管する上で、室温27度前後を保ちつづけなければならない。もし、温度管理を間違えると、美味しいパンには仕上がらないという。ぷつぷつと、気泡が出てきたら成功。さらに一晩、冷蔵庫で寝かせると、ようやく生種の完成だ。「手間ひまかけるからこそ、ふっくら、もっちり食感になるんですよ」と、語る小林さん。「たしかに大変ですが、この味を求めてお客さんが来るから、もうやめられないんですよね」と笑顔を見せてくれた。

  • 全粒粉パン工房ポッポのパン
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生産者紹介

代表:小林辰美
代表小林辰美

新潟市中央区出身。東京の大学を卒業後、出版社に就職し、10年間企画・編集の業務に携わる。東京で出会った亮子さんと結婚し、1985年、新潟市にUターン。塾講師を経て、佐渡市に移住。夫婦ともに天然酵母を使った健康志向のパン作りに興味があったことから、1996年、全粒粉パン工房ポッポのパンを始める。小麦やライ麦の全粒粉を使ったパンを作り、主にイベント出店と個人顧客へ販売してきた。2014年、事業拡大のため新潟市西区にも店舗をオープン。「支えてくれるファンに感謝しながら、これからも美味しいパンを作っていきたい」と目を輝かせる。

店舗詳細

店舗名称 全粒粉パン工房ポッポのパン
住所 新潟県新潟市西区五十嵐一の町6991-5