百姓や本舗
新潟県上越市 店舗ジャンル:農家・農業法人米山を望む上越市頚城区で、米やきく芋などの農作物を栽培。きく芋は、栽培から加工・販売を手掛ける。他にも、民泊施設の運営や農業体験などを行い、地域活性化を目指す。
頚城区の風土が生む、おいしい米
上越市北東部に位置する頚城区。雄大な米山を望み、田畑が広がるこの地区は稲作が盛んだ。「百姓や本舗」は、この地で長年、米作りに励んでいる。栽培している品種は、「コシヒカリ」や「ミルキークイーン」。香り・ツヤ・粘り・弾力・甘みに優れた質の高いお米と評判だ。そのおいしさの秘密は、栽培環境にある。頚城区は粘土質の土壌が多く、米山から流れ出る清らかな伏流水も豊富で、米の生育にとって理想的な環境だ。さらに、冬の積雪がもたらすミネラル豊富な雪解け水をたっぷり吸収し、旨みが詰まった米に成長する。
「きく芋」を上越市の名産品へ
百姓や本舗では、上越市頚城区の肥沃な土壌を活かして、「きく芋」を育てている。きく芋は、キク科ヒマワリ属の多年草で、寒暖差の大きい冷涼な地域での生産が盛んな作物だ。代表の上野一美さんは、「定年退職した人をはじめとする地域の人たちが、気軽に働けてコミュニケーションを取ることができる場所を作りたいと思ったのが、栽培を始めたきっかけでした」と、話す。愛情を込めて育てたきく芋をより多くの人に届けたいと考え、きく芋の加工・販売を行う専門部門「健康きく芋の里」を増設。きく芋の粕漬けやチップス、パウダーを製造し、地域の直売所などで販売を行っている。上野さんは、「『きく芋といったら上越だよね』と言われるような名産品になってくれたら嬉しい」と、ほほ笑む。
農村体験を通して、地域活性化を目指す
農作業を体験できる民宿「農村体験型民宿 えびすさんち」を営む、百姓や本舗。体験を通して、自然の美しさや力強さ、命の尊さを知ってほしいと、2020年にオープンした。名前の「えびす」は、七福神の恵比寿が由来で、上野さんの笑顔が似ているとよく言われるからだそう。田植えや稲刈り、野菜の植え付けや収穫といった農業体験をはじめ、郷土料理作りや天体観測、釣りなどを体験できる。県内はもちろん、東京都をはじめとする県外からも多くの人が訪れ、小学校の校外学習にも利用されている。上野さんは、「子どもたちが自然の中で楽しそうにしている姿が、何よりも嬉しい。人がたくさん訪れることで、地域の活性化にもつながってほしいです」と、笑顔を見せる。
生産者紹介
代表上野一美
上越市出身。子どもの頃から実家の米作りを手伝う。電子部品会社での勤務を経て、40代で家業を継ぎ、農業に専念。米や大豆などの栽培に取り組む。掲げるのは、「地域に根差した持続可能な農業の実現」。農業が地域住民の労働や交流の場となることを目指し、新たにきく芋の栽培を始めた。さらに、農村文化や里山の魅力を伝えるため、2020年からは農業や自然体験ができる民宿を運営。「上越の農業や自然の魅力を、多くの人に実際に触れて知ってほしい」と、優しい笑顔で語る。
店舗詳細
| 店舗名称 | 百姓や本舗 |
|---|---|
| 住所 | 新潟県上越市頚城区上柳町66 |







































