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南魚沼市の西部に位置する栃窪地区で、200年以上続く米農家。標高500mほどの山間部の棚田で自然豊かな環境を活かしながら、農薬や化学肥料を抑えた栽培を実践する。

栃窪日熊農園 風通しが良く、健やかに稲が育ちます

おいしい米を育む「栃窪の棚田」

南魚沼市栃窪地区は、市の西部の山あいに位置する。大小さまざまな形の棚田が広がり、眼下に魚沼盆地、周囲には魚沼三山や谷川岳が一望できる地域だ。「栃窪日熊農園」は、この地で200年以上に渡り、稲作に取り組む農家。自然豊かな棚田で「南魚沼産コシヒカリ」を栽培している。香り・ツヤ・粘り・弾力・甘みは、「どれも抜群の仕上がり」と好評だ。そのおいしさの秘密は、栽培している環境にある。棚田は平地の田んぼより標高が高いため、昼夜の寒暖差が大きい。日中は照りつける太陽の光を受けて気温が上がり、夜は山から吹き下ろす涼しい風によって下がる。この昼夜の寒暖差の大きさがお米に甘みを与える。また、冬の積雪が5mに達することもある栃窪地区。ミネラル豊富な雪解け水をたっぷり吸収し、粒が大きく旨みを強く感じる米に成長する。

「棚田のあぜ」を活かしたユニークな取り組み

傾斜地にさまざまな形の田んぼが階段状に広がり、メダカやカエルなど多くの生き物が生息している棚田。農機具での作業が難しい場所では、手作業で苗を植えたり、稲を刈ったりしていく。代表・日熊恵一さんは「生産性も大事ですが、先人達の手によって大切に守られてきた棚田の環境を活かした米作りを何よりも優先しています」と、栃窪の棚田への思いを語った。また、さまざまな形をしている棚田は、整備された田んぼよりもあぜが長く、夏場の草刈りに多くの労力を要する。そこで、栃窪地区では「草刈り作業を楽しみながら、アートにしてしまおう!」と、「棚田草刈りアート日本選手権大会in栃窪」を毎年開催。草を刈って、あぜに絵を描くイベントで、生産者以外にも県内外の人が参加。アートへの参加と鑑賞を目的に、多くの人に栃窪地区を訪れてほしいという願いが込められている。日熊さんも実行委員として参加している。「大変なことも捉え方次第では楽しみに変わる。自然豊かな栃窪の棚田を多くの人に知ってもらい、米作りを守っていきたい」と、力を込めた。

  • 栃窪日熊農園
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生産者紹介

代表:日熊恵一
代表日熊恵一

南魚沼市出身。栃窪地区で代々続く農家に生まれる。高校卒業後は一般企業に勤めつつ、父の農作業を手伝う。2023年に専業農家へ転身。きっかけは、年々増える耕作放棄地を見て、棚田の未来に不安を覚えたことだったそう。「生まれ育った大好きな栃窪の棚田を残していきたい一心で、米作りに専念することを決めました」と、日熊さん。耕作放棄地となった棚田の再生にも力を入れている。米作りでは、山間部の気候を活かし、農薬や化学肥料を抑えた栽培を実践する。より多くの人に栃窪地区と栃窪の米に興味を持ってもらうことにも力を入れている。「今後は農業体験や食育などを企画し、農業に携わる人を増やしたい」と、強い決意を語った。

店舗詳細

店舗名称 栃窪日熊農園
住所 新潟県南魚沼市栃窪430