新潟亀田蒸溜所
新潟県新潟市江南区 店舗ジャンル:酒蔵・酒造新潟市江南区でクラフトウイスキーをつくる蒸溜所。新潟県産の原材料にこだわった原酒は、世界的品評会で最高賞を受賞。麦芽由来の香りと荒々しい味わいが魅力だ。

甘くて、余韻が長く続く。シングルモルトウイスキーの蒸溜所
新潟亀田は、新潟市江南区にあるウイスキーの蒸溜所。単一蒸溜所のモルト(大麦)原酒のみで製造・熟成するシングルモルトウイスキーを手掛けている。看板ウイスキーの『OHTANI WHISKY 新潟亀田 zodiac sign series「Pisces」』 は、同蒸溜所にて蒸溜したモルト原酒を100%使用したシングルモルトウイスキー。ジャパニーズウイスキーの定義を満たすオフィシャルでのファーストリリース商品だ。ベースとなるのは、ファーストフィルバーボン樽の熟成原酒。そこに、シェリー樽など複数の樽をアクセントに加えることで、「独特の甘さ」に仕上がっている。ほのかに広がる熟した果実のような甘みと酸味は、一度口にすると忘れられない。同蒸溜所の最大のこだわりでもある「飲んだ後に長く優しく続く余韻」を楽しむことができる一本だ。
世界最高賞を受賞。力強く、香り高い原酒
「小さな蒸溜所、 大きな琥珀色の夢」。新潟亀田蒸溜所が掲げるキャッチフレーズだ。代表の堂田さんは、「小さな蒸溜所ですが、世界に通用する美味しいウイスキーにしたいです。そのためには、美味しい原酒をつくることが必須条件になります」と、語る。同蒸溜所のウイスキーの特徴は、余韻が長く続く味わい。それは、重厚感のある原酒だからこそ生まれるそうだ。原酒づくりは、粉砕した麦芽に温水と酵母を加える工程から始まる。この時、酵母の種類・量・発酵温度を徹底管理。発酵日数は96時間〜120時間で調整しているという。「発酵させすぎると、酸味の強いもろみになっちゃうんです。この微妙な加減が難しいんですよね」と、堂田さん。さらに、もろみを蒸溜する釜・ポットスチルは、本場のスコットランドから仕入れた。本体から伸びるアームは、角度によって味わいが変わる。同蒸溜所が使用するものは、その角度が下向きだ。力強く、香り高い風味に仕上がるという。そんな試行錯誤を重ねてたどり着いた原酒が、「ニューポットPeated(ピーテッド)」。なんと、世界的品評会「ワールドウイスキーアワード2023」で、1500種類以上の銘柄の中から最高賞を受賞する快挙を成し遂げている。
生産者紹介

代表堂田浩之
北海道出身。地元の大学を卒業し、製薬会社に勤める中、新潟へ赴任。「はんこの大谷」で有名な株式会社大谷の代表・尚子さんと結婚し、2015年に同社へ入社した。しばらくは営業マンを務めていたが、あるきっかけでウイスキー製造の道に進むことになる。「もともと、ウイスキーが好きだったんです。ある時、妻から、『そんなに好きならつくってみたら?』と言われたんですよね」と、笑いながら振り返る。そして、入社から4年後、新潟小規模蒸溜所を設立した。しかし、知識も経験もゼロからのスタート。茨城や鹿児島の酒造会社で設備の協力、研修を受け、勉強を重ねたそうだ。試行錯誤を重ねた結果、自分好みの「甘くて、余韻が長く続くウイスキー」が誕生した。「ウイスキーはいろいろな飲み方がありますよね。水割りでもソーダ割りでも、どんな飲み方でも味がバラけないようなボディ感のあるウイスキーを目指しています」と、力を込めた。
店舗詳細
店舗名称 | 新潟亀田蒸溜所 |
---|---|
住所 | 新潟県新潟市江南区亀田工業団地1丁目3-5 |