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新潟は数多くの火炎型土器が発掘されている縄文王国。新潟市江南区の「JOMON」は、縄文文化を広めるギャラリーだ。国宝指定の火焔型土器のレプリカを展示販売している。

縄文ギャラリー「JOMON」 火焔型土器や土偶がずらり

縄文土器のレプリカが並ぶギャラリー

「JOMON(じょうもん)」は、新潟市江南区にあるギャラリー。縄文土器のレプリカを展示販売している。今から約16,000年前〜約2950年前に作られた縄文土器。その代表として知られるのが、「火焔型土器」。燃え盛る炎をかたどったようなフォルムが力強く、ひも粘土で装飾したS字やU字、渦巻きなどの文様が特徴的だ。同ギャラリーにも火焔型土器のレプリカが並ぶ。十日町市博物館から提供を受けた3Dスキャンのデータを解析。県内の土器職人に依頼し、形や文様を忠実に再現している。大きさも当時のものと同じだ。代表の小池孝男さんは、「高さ30cm前後のものが多いですが、オリジナルで4cmほどの手のひらサイズも作りました。親しみやすいかなと思って」と、微笑む。縄文文化にあまり触れたことがない来館者からも、「かわいい」「部屋に飾りたい」と、人気だという。

縄文土器で唯一の国宝。十日町市の火焔型土器

「意外に知られていないんですが、新潟県では縄文土器がたくさん出土されているんですよ」と、興奮する小池さん。1936年に長岡市の馬高遺跡で初めて発見され、その後、信濃川流域で次々に出土している。そんな背景もあり、新潟市陸上競技場の聖火台は、火焔型土器の形をしている。1964年の国体開会中に実際に火が灯り続けていたというのが面白い。また、火焔型土器の中でももっとも美しいと評価されているのが、十日町市の笹山遺跡で発見されたものだ。立体感にあふれた文様と均整の取れた造形美が素晴らしく、縄文土器で唯一の国宝に指定されている。

火焔型土器を「ろうそく立て」として提案

代表の小池さんは、ろうそく店の店主という顔も持つ。昔ながらの和ろうそくに花々を描いた絵ろうそくを生産・販売している。そこで、小池さんが提案するのが火焔型土器を「ろうそく立て」として使用すること。じつは火焔型土器は、いまだに用途がわかっていない。煮炊きしていたという説もあるが、それも定かではないそうだ。「だからどんな風に使っても自由なんですよ。ろうそくを立てちゃってもいいじゃない」と、笑顔の小池さん。土器の中でゆらぐ炎はなんとも幻想的。見るものを魅了し、まるで縄文の時代にタイムスリップした気分にさせてくれる。そんな小池さんが代表を務める縄文ギャラリー「JOMON」。文化庁が定める「地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリー」を普及させる取り組みとして、日本遺産に指定されている。

  • 縄文ギャラリー「JOMON」
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生産者紹介

代表:小池孝男
代表小池孝男

1964年、新潟市江南区にて生まれる。1989年に小池ろうそく店の四代目を継いだ。代々続く「花ろうそく」を生産しながら、2019年にオープンしたのが、縄文ギャラリー「JOMON」だ。その背景には、自身が育った時代や環境が影響しているという。「この世代ってオカルト好きが多いんです。小学校時代、UFOとかスプーン曲げとか流行ったんですよ。私は土偶に夢中でした」と、振り返る。また、小池さんが生まれた1964年に開催された新潟国体も関係しているとか。「当時『火焔型土器を聖火台にしてほしい!』という運動が起きました。それが実現して、半世紀以上経過した現在も新潟陸上競技場に巨大な火焔型土器の聖火台が鎮座しています。私も縄文の魅力を発信する一翼を担いたいと思いました」と、語る。縄文文化を楽しく広めようと、土器以外にも、土偶のマグネットやネックレスなどのグッズも販売。2024年には、土鍋として利用できる「火焔型DONABE」といったユニークなものも開発した。「縄文文化は不思議がいっぱい。ギャラリーを通じて、少しでも『面白い!』と興味を持ってもらえたら嬉しいですね」と、目を輝かせる。

店舗詳細

店舗名称 縄文ギャラリー「JOMON」
住所 新潟県新潟市江南区所島2-2-76