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燕市で9代続く農家。信濃川の支流、中ノ口川のほとりで、和梨やル・レクチェ、柿、野菜や小麦などを手掛ける。農業体験イベントを企画し、農業の楽しさを発信している。

農園はちんどん 地域と人がつながる農園

果樹から野菜、小麦まで幅広く栽培

信濃川の支流・中ノ口川流域は、作物がよく育つ環境だ。1万年前から氾濫を繰り返し、河川の流域には上流からもたらされたミネラルを多く含む肥沃な土が堆積しているためなのだという。燕市の農園はちんどん(かねこ農園)は、この中ノ口川ほとりの児ノ木(ちごのき)集落で、江戸時代の中期から続く農家。現在の園主・金子亜矢さんで9代を数える。メインで育てる和梨は、昭和の初めごろに、金子さんの高祖父が苗を植えたことに始まる。2021年現在、幸水や豊水など6品種を手掛けている。栽培で心掛けていることは、肥料を多く使いすぎないこと。植物の力を引き出し、甘く味の良い果実にするためだという。このほかにも、幻の洋梨「ル・レクチェ」や新潟名産の八珍柿などの果物、十全なすや小麦など幅広く栽培している。

イベントを通じ農業の楽しさを発信

代々続く農家に生まれ、多品種の和梨をはじめ、果物や野菜など幅広い作物を栽培する農園はちんどんの金子さん。実は2019年に新規就農したばかり。近隣の先輩農家さんから技術や知識のアドバイスをもらいながら、安心・安全な農作物の生産を心掛けている。「まだまだキャリアも短いですが、いずれは有機栽培に切り替えて、自分の色も出していきたい」と意気込んでいる。農園が身近にある環境で育ったこともあり、農業の魅力について、「仕事は忙しいですが、朝の空気や夕日を見ながら作業ができて、畑にいるだけでもリフレッシュになるんです」と語る。こうした魅力を地域の人にも伝えたいと、農園でのイベントを企画。干し柿作りやぶどう畑の手入れ作業等を体験してもらい、参加者に喜んでもらったことが嬉しかったという。今後もイベントを通じて、地域と人をつなぐ農園作りを目指している。

  • 農園はちんどん
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生産者紹介

園主:金子亜矢
園主金子亜矢

燕市で江戸時代から続く農家に生まれる。先代の父が亡くなってからしばらくは母が農園を守っていた。10年ほど経ち母が農園を続けるか考えていた時、「先祖が守ってきた農園を手放すのはしのびない」。そう考えた金子さんはそれまで勤めていた会社を辞め、2019年に就農した。農業を始めてから実感しているのは、地域との結びつきや人との縁。周囲の農家は親身になって、技術や知識を金子さんに教えてくれるのだという。「父や祖父がこの地で農家をやってくれたおかげなのかな」と笑う。まだ農家になって間もないが、地域の人に農園を開放する機会をもうけ、農業を体験するイベントを企画。その楽しさを広め、次代につなげる活動にも精力的に取り組んでいる。

店舗詳細

店舗名称 農園はちんどん
住所 新潟県燕市下児ノ木62番地