新潟直送計画からのお知らせ

「新潟県ふるさと納税」への寄附を新潟直送計画からできるようになりました!

食物アレルギーを抱えているからこそわかる、食の大切さ。生産者として作れる安心・安全を目指す。

五頭山麓ひよころ鶏園 毎日4回以上鶏舎を回り、鶏の様子を観察する

妥協せずに鶏と向き合う

新潟県阿賀野市、五頭山の麓にひよころ鶏園はある。澄んだ空気と豊かな湧き水が残る周辺の山林には猪や鷹など野生動物も生息している。そんな恵まれた環境で養鶏場を営むひよころ鶏園では、地鶏達の生育環境にこだわりを持って、卵の生産に取り組んでいる。一般的に市販されている卵の多くは、身動きのとれないケージで飼われた鶏に、食べて、寝て、産む、を繰り返し行わせることで大量生産されている。消費者としては卵を安価で買うことが可能になる反面、鶏は一日中ゲージの中にいることになるため、病気になりやすく卵の品質が落ちてしまう。ひよころ鶏園では、鶏の健康状態を第一に考え、ケージを使わない「平飼い」での飼育を行っている。また、鶏舎の床にワラと鶏ふんを敷き詰めることで、微生物による土の発酵を促し、フカフカの床を作り上げている。 鶏は地面をつついて、植物を食べるという習性があり、この腐葉土のような床を食べることで腸を整え、健康を維持している。さらに、フンをしたとしても鶏たちが動き回ることでワラが撹拌され、さらに発酵が続いていく。実際に鶏舎に入ってみても臭いが気にならない。ひよころ鶏園では6品種の地鶏を飼育しているが、それぞれに特徴があり、一羽一羽が人間と同じように性格が異なるという。そのため鶏舎を一日4回以上周り、鶏の状態をチェックしている。

自分が本当に食べたい、安全で美味しいものを届けたい

ひよころ鶏園が目指しているものは、昭和30年頃までの農家の庭先で伸び伸びと飼育された鶏の再現だ。食物アレルギーが増えている今、大量生産で人工的な添加物を与えるよりも、もっと原点に安心・安全のヒントがあるのではないかと考えている。社長の川内寛之さんは、食物アレルギーを抱えている。それ故に、生産者として「自分で安心して食べられるものをつくりたい」と常に考えている。地鶏に与える飼料は、添加物や抗生物質などを一切使用せずに地元で生産されるお米を100%使用している。より自然に近いひよころ鶏園の生育方法は、自分の子供を育てるように栄養管理が行き届いている。朝はヨーグルト、おから、夕夜には炊いたご飯を与えている。卵の味を濃厚にするためには、カニ、鰹節で動物性タンパク質を多く与える。卵に多く含まれているアミノ酸を強化するには酒粕を餌に混ぜることがポイントだとか。丁寧に鶏を育て上げるひよころ鶏園では、日々鶏達を観察し試行錯誤を繰り返しながらより健康な鶏を育てるために努力している。将来は、完全放し飼いで、もっと、人が生き物に触れられる場所を作りたいとのこと。

  • ふっわふっわな発酵している土 ふっわふっわな発酵している土
  • 鶏が鶏舎の中を自由に歩き回る 鶏が鶏舎の中を自由に歩き回る
  • 鶏によって個性が異なる卵が生まれる 鶏によって個性が異なる卵が生まれる
  • 友人に書いてもらったというカワイイ看板 友人に書いてもらったというカワイイ看板
  • 川内寛之さん 川内寛之さん
  • 生産者が少なく希少な卵です。 生産者が少なく希少な卵です。
  • ハリがある新鮮な卵 ハリがある新鮮な卵

生産者紹介

社長 川内寛之
社長 川内寛之

大学卒業後、全国の養鶏場を見て周り2008年に新潟県阿賀野市でひよころ鶏園をスタートさせる。自身が食物アレルギーを持つこともあり、「自分が食べられるもの」をポリシーに生産する。飼料に強いこだわりがあり、抗生物質や添加物など、アレルギーになりえるものは一切使用しない。川内さんが目指すのは、化学物質などが広まる前、昭和30年頃までの農家の庭先で伸び伸びと飼育された鶏の卵と肉だ。将来的には、周辺の環境を活かし完全放し飼いを行う予定。「人は、生き物を消費している。そのことから目を背けずに生き物に触れ合って欲しい」と川内さんは語る。そういった場を提供できるようになりたいと話す姿はエネルギーに満ち溢れている。

店舗詳細

店舗名称 五頭山麓ひよころ鶏園
住所 新潟県阿賀野市大室字栗木平3002-1
営業時間 平日及び土曜日10:00~18:00