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新潟市秋葉区の花き農家。バラや菊のほか、みかんやレモンなど、育てる植物は多岐にわたる。アーティチョークはヨーロッパでおなじみの春野菜で、ほのかな甘みが絶品だ。

ファーム香福 アーティチョークの背丈は150cmを超える

「花と緑の小須戸」でバラと菊を栽培する農家

新潟市秋葉区は、新潟市秋葉区は、アザレア、ボタン、シャクヤクなどが有名な「花の名産地」。毎年開催される「ボケ展」は日本一の規模を誇り、100種類ほどの品種が並ぶ。また、チューリップ球根の商業生産発祥の地としても知られている。ファーム香福(こうふく)は、小須戸地区にて80年以上続く花き農家だ。11棟のビニールハウスで、主にバラと菊などの観賞用の花を栽培している。代々培ってきた栽培技術を受け継ぐのは、3代目の佐藤克行さん。多くの農家が花き栽培に取り組む中、誰にも負けない花を作ろうと奮闘してきた。品質の良い花を作るコツは、品種ごとに見合った剪定や施肥などのタイミングを逃さないことだという。「うちが栽培しているのは観賞用の花なので、何よりも見た目の美しさが大事。秋葉区の冬は寒波が厳しく、夏は猛暑。水やりや温度管理にも気を遣います」と、語る。

ヨーロッパの春野菜「アーティチョーク」

ファーム香福は、花以外にもみかんやレモン、デコポンなども手掛けている。3代目の佐藤さんは、「チャレンジすることが好きなんです。農業は奥が深いですからね」と、笑う。2020年頃から力を入れているのが、ヨーロッパの春野菜として知られる食用の「アーティチョーク」栽培。キク科の西洋アザミのつぼみ部分だ。鑑賞用のものは7月頃に収穫するが、食用は開花する前の6月頃に収穫するという。「ある時、紀行番組のヨーロッパの特集を見ていたら、現地の人が食べていたのを見たんです。美味しそうだな、オレも作ってみようかなと思ったのがきっかけです」と、振り返る。採れたての新鮮なものはカルパッチョなどにして生で食べられるそうだ。茹でると甘みが増し、揚げるとほくほく食感に仕上がって美味しい。

信濃川が運ぶ肥沃な土で「アーティチョーク」栽培

小須戸地区は、信濃川沿いに位置する地域。この環境は、花の栽培が盛んになった背景に大きく影響している。3代目の佐藤さんは、「信濃川が運んでくる肥沃な土に恵まれているからです」と、教えてくれた。露地栽培で作るアーティチョークは、ダイレクトにその恩恵を受けているという。また、信濃川から引いてきた用水も使用しているとか。土に含まれる栄養と清らかな水をたっぷり吸収するからこそ、丈夫な茎と大きなつぼみに育つのだ。

  • ファーム香福
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生産者紹介

3代目:佐藤克行
3代目佐藤克行

新潟市秋葉区にて花き農家の長男として生まれる。21歳の頃、3代目を継いだ。好奇心旺盛な佐藤さんは、代々受け継いできたバラや菊のほか、南米アマゾン原産の植物「インカナッツ」やヨーロッパの春野菜「アーティチョーク」なども育てている。近年のガーデニングブームで花の需要が高まる中、定番のものだけではなく、めずらしい植物も知ってほしいという思いがあるそうだ。「かれこれ50年以上農家をやっているけど、まだまだ知らないことだらけ。お客さんの声を励みに、面白い植物を育てていきたいです」と、笑顔を見せる。

店舗詳細

店舗名称 ファーム香福
住所 新潟県新潟市秋葉区小須戸3023