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果物王国・聖籠町にて、さくらんぼや越後姫を栽培する農家。美味しさの秘密は、丁寧な芽かきと、たっぷり施肥する有機質肥料。直売所では並んだそばから売れる人気ぶりだ。

駒澤農園 高設栽培で越後姫を育てる

果樹栽培に最適な砂丘地で育てる「さくらんぼ」

聖籠町が位置するのは、新潟県沿岸北部。加治川と新発田川にほぼ囲まれた沖積層からなり、海岸線に沿って帯状に砂丘が形成されている地域だ。清らかな水、肥沃な土壌に恵まれ、果樹が育ちやすい環境であることから、果物王国として知られている。中でも、さくらんぼの生産量は、県内一位。宝石のように輝く果実は、初夏の訪れを告げてくれる風物詩だ。そんな同町にある駒澤農園は、加治川がもたらす地下水を活かして、米・野菜・果物を育てる農家。もちろん、さくらんぼも手がけている。主な品種は、佐藤錦と紅秀峰。ひと口かじると、ジューシーな果汁があふれ出す。甘みと酸味のバランスが絶妙で、食べた人の心を掴んで離さない。また、砂地を活かして育てるトウモロコシも好評。大粒の実がぎっしり詰まっていて、濃厚な甘みが美味しい。リピーターは、「今まで食べた中で一番」「忘れられない甘さ」と、絶賛。多い時は、一日2000本売れることもあるというから驚きだ。

こだわりの有機質肥料と丁寧な芽かき

駒澤農園の果物が美味しい理由は、2つある。まずは、有機質の肥料。代表の駒澤一男さんは、「一口に肥料と言っても、大切な要素はたくさんありますが、中でもこだわっているのはカルシウム量ですね」と、教えてくれた。たとえば、さくらんぼの圃場では、卵の殻や牡蠣の殻を砕いたものを土壌に混ぜ込んでいる。越後姫やトウモロコシの栽培では、与論島の珊瑚礁を砕いたものを使用。カルシウムは土壌に含まれる栄養分の吸収を促してくれる効果があるという。さらに、表面に空いている微細な穴が、微生物の住処になることもメリット。そのおかけで、微生物が活性化し、果樹が育ちやすいふかふかの土に仕上がるのだ。美味しさの秘密の2つ目は、芽かき。茎の葉の付け根から出るわき芽をカットして、花が咲く枝を間引く作業だ。果樹は永年作物であるため、いかに樹勢を良くするかが重要。代表の駒澤さんは、「花が咲く枝が多いと樹に負担がかかります。だから、僕は量より質を重視して、芽かきに力を入れているんです」と、語る。こだわりの肥料をたっぷりと与え、芽かきを丁寧に行うからこそ、糖度が高く、立派な果実に育つのだ。

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生産者紹介

代表:駒澤一男
代表駒澤一男

聖籠町の農家に生まれ、18歳で就農した。当時は、米とたばこの栽培が主だったという。果樹栽培を始めたのは26歳の時。「きっかけは結婚ですね。妻も農業を手伝ってくれることになったので、品目を増やすことにしたんです」と、振り返る。同町の特産品・さくらんぼをはじめ、新潟のブランドいちご・越後姫、トウモロコシなどを栽培している。どれもみずみずしさと甘みに定評があり、直売所では飛ぶように売れるそうだ。「何十年やっていても、同じ作物は二度と作れない。そこが大変でもあり、面白くもあるんです。満足のいく美味しい作物ができた時は、喜びもひとしおですよ」と、笑顔を見せる。

店舗詳細

店舗名称 駒澤農園
住所 新潟県北蒲原郡聖籠町大字大夫915