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風通しの良い蒲原平野で、米と野菜を育てる農事組合法人。主力は阿賀野川沿いの水はけの良い土壌で育てるトウモロコシ。甘みが詰まっていて、シャキシャキ食感が抜群だ。

エフ小杉 新潟市江南区はトウモロコシの名産地

阿賀野川の恵みを活かして、米と野菜を栽培

新潟市江南区は、阿賀野川が運んでくる清らかな水に恵まれた地域。農作物の栽培に適した環境とあり、川沿いには多くの農家が米や野菜を生産している。小杉地区にある農事組合法人エフ小杉もその一つだ。田んぼの総面積は約50haで、東京ドームに換算すると約10個分。そんな広大な土地で手がける米は、新潟のブランド品種コシヒカリをはじめ、こしいぶき・新之助・にじのきらめき・こがねもちなど多岐にわたる。どれも香りが高く、噛むほどに旨味が増してくる。野菜の主力は、甘みがギュッと詰まったトウモロコシ。採れたてを朝の直売所、荷台に積んで「トラック市」で販売している。わずか30分で400本売れることもあるというから驚きだ。「みずみずしい」「ジューシーで濃厚な甘みが忘れられない」と、リピーターから絶賛されている。

トウモロコシの甘みの秘密は、早朝の収穫

トウモロコシの美味しさの秘密の一つが、畑が阿賀野川のすぐそばにあること。河川敷は川がもたらす肥沃な土壌が堆積している。また、水はけにも優れていることも特徴。根を張りやすく、健康に育つそうだ。もう一つが、収穫のタイミング。代表の横野豊吉さんは、「毎朝4時に園芸担当のスタッフを中心に3〜4人で収穫し、5時から選別して出荷しています」と、教えてくれた。じつは、トウモロコシは光合成の能力に長けた作物。気温が下がる夜になると、昼間に光合成をして得たエネルギーを糖分に変えて蓄える。そのため、早朝に収穫するともっとも甘みが詰まっているという。

有機質肥料で「ふかふかの土」に仕上げる

エフ小杉は、野菜栽培に使用する肥料にもこだわっている。環境に配慮して、なるべく有機質のものを使っているそうだ。さらに、代表の横野さんは、「化学肥料に比べると、効果が長持ちするんですよね。しかも、ゆっくり効いてくれるので、作物にとってもやさしいんです」とも語る。肥料の主成分は、うずらの卵の殻を粉砕加工したもの。畑に施肥することで、土壌中の微生物が活性化する。その微生物が有機物を分解してくれるため、作物が育ちやすいふかふかの土に仕上がるのだ。

  • エフ小杉
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生産者紹介

代表:横野豊吉
代表横野豊吉

新潟市江南区にて米農家の長男として生まれる。学校卒業後は自動車整備士として仕事をしていたが、実家を継ぐために25歳で就農。近隣農家からノウハウを学びながら、米の栽培に勤しむ。40歳の頃、農事組合法人を設立し、2023年から「エフ小杉」の2代目を受け継いでいる。同区の名物トウモロコシの栽培に力を入れてきた。横野さん曰く、お客さんの声がやりがいだとか。「直売所で買って家に帰って、15分後くらいにまた買いに来たお客さんもいましたね。『美味しすぎて、もう食べちゃいました。もっと食べたいです』と言ってくださった時は嬉しかったです」と、笑顔を見せる。そんな横野さんは、近年の農家離れを危惧しているという。ほかの地域と同じく、江南区でも高齢化が進んでいるそうだ。「地域の農家と力を合わせて、地元の農業を守っていきたいです」と、真剣な眼差しで語った。

店舗詳細

店舗名称 エフ小杉
住所 新潟県新潟市江南区