ロシアチョコレートの店マツヤ
新潟県新潟市中央区 店舗カテゴリ:和洋菓子店全国でもかなり珍しい、ロシアチョコレートの専門店。マトリョーシカをモチーフにしたパッケージが人気だ。初代がロシア人職人に学んだレシピを今も受け継いでいる。
モロゾフで修行したチョコレート作り
日本では珍しいロシアチョコレートを取り扱う、新潟市中央区の専門店、マツヤ。1930年頃、初代の松村喜代司がロシア人の職人に学んだレシピを今も受け継ぎ、ロシアチョコレートをひとつひとつ手作りしている。初代は当時の「モロゾフ」(後のコスモポリタン製菓)で修行。チョコレートやキャンディー作りの技術を学んだ。修行を終えた後、東京の製菓メーカー「タガミ」でチーフを務めるなど技術を磨き、独立。東京・目黒でチョコレートショップ「ローヤルチョコ」を開店した。その後、新潟に移り住み、菓子店「マツヤ」を開店。初代は和菓子とチョコレートを、二代目は洋菓子とチョコレートを製造、ロシアチョコレートの売り上げは1割ほどだったという。現在は三代目が後を継ぎ、祖父から受け継いだロシアチョコレートと、父の代からのシュークリームやエクレア等のこだわりの洋生菓子、素朴ながら個性の光る焼き菓子を取り揃えている。現在はロシアチョコレート目当ての客が多く訪れる。
ロシアチョコレートとは
ロシアチョコレートの主役は中の具材。チョコレートで具を包み、ひとつずつキャンディのように包装しているのが特徴だ。チョコレートそのものの味わいよりも、バラエティ豊かな中身を楽しむものだと三代目の松村さんは語る。ロシア人が好んで使うロシア風クリームのポマードカ、アーモンドなどのナッツ類やドライフルーツ、ロシア風ゼリーなど、マツヤでも豊富な中身を取り揃えている。チョコレートは、カカオ49%と甘め。クセのない味わいで、中の具材の味を引き立てる。マツヤのロシアチョコレートの人気に火がついたのは、10年ほど前、ロシアの民芸品、マトリョーシカが描かれた箱を取り入れてからだという。女性を中心に手土産として好評で、その珍しさに北海道から沖縄まで、全国から問合せが届くという。
生産者紹介
代表松村行弘
新潟市中央区生まれ。両親が切り盛りしていたマツヤを10代の頃から手伝い、父にチョコレート作りを学ぶ。25歳の時に代表取締役として正式に店を継いだ。ロシアチョコレートの魅力は、種類の豊富さ。作り手としては、種類が増えるほど具材を揃え製造するのは大変になる。しかし、箱を開けた時、色とりどりで楽しく見えるよう作り続けたいと松村さんは語る。加えて特に苦労するのは、チョコレートの温度調整と仕上げの工程。わずかな温度の高低や湿度などによっても仕上がりに影響が出てしまう。いかに艶よくきれいに固められるかが難しく、習得までに3年はかかるという。松村さんは、この道17年。常連のお客様を大切にしつつ、ロシアチョコレートを全国の方へ届けたいとチョコレート作りを続けている。
店舗詳細
店舗名称 | ロシアチョコレートの店マツヤ |
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住所 | 新潟県新潟市中央区幸西1丁目2番6 |