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農家のみでなく料理人として、活動の幅を広げる株式会社まつえんどん。健康に良い農産物を栽培し、こだわりの食材と料理を全国に届ける!

株式会社 まつえんどん 山の中にある畑は元牧場地で、土壌には栄養たっぷり

料理人夫婦が営む農家レストラン

南魚沼市にある「まつえんどん」は、三輪さん夫妻が切り盛りしている農家レストランだ。三輪さんらは元々、石川県金沢市で料理人として働いていた。夫である弘和さんは「農家のこだわりを生かした料理を提供したい」という想いから、地元である南魚沼市で農家レストランを開くことを決意。2012年に帰郷し、農家へと転身する。2014年には「まつえんどん」を開店。生産者としてのこだわりを持ちつつ、料理人の技術を生かし、弁当や総菜の販売、ランチやディナーの提供を始めた。地域の食材をふんだんに使った料理が人気で、地元の人だけでなく、県外からも客足が絶えない。
農家としては、米の他にサツマイモやキクイモ、ヤーコン、ローゼルなど、健康に良いとされている食材を栽培している。すべての農作物は減農薬、無化学肥料に努めており、「消費者により安全で美味しい食材を食べてもらいたい」という生産者としてのこだわりが強く感じられる。

独自の栽培方法で育てる南魚沼産コシヒカリ

新潟県南東部に位置する南魚沼市は、越後山脈と魚沼丘陵に挟まれた盆地である。この魚沼盆地と呼ばれる土地は昼夜の寒暖差が大きく、美味しい農作物を作るのに最適だ。特に米は、最高ランクの評価を受ける「南魚沼産コシヒカリ」が有名。もっちりとした食感と強い甘みが好評で、新米の時期になると全国から注文が殺到している。そんな南魚沼市で農業を営む三輪さんは、地元農家同士の勉強会「魚沼良食米の会」に参加。会を通じて長野県の農家とも交流し、より美味しく品質の高い米を栽培するための情報交換をしている。その成果として、独自の栽培方法を確立。「田植え時期を1ヶ月遅らせる」「黒酢を散布する」「納豆菌や海洋ミネラルなどを土壌に合わせて与える」など工夫を凝らした米作りをしている。

全国で人気を集める料理

三輪夫婦は料理人としても、指定の食材を上手く調理できる技術力を高く評価され、南魚沼市からの依頼でイベント用の料理を手掛けた。提供した料理の味は評判を呼び、次々に観光協会が主催する催事への出店や、ケータリングを依頼されている。活動は県外にも広がり、ベジタリアン向け食品の展示会への参加や、大型音楽イベント「フジロックフェスティバル」にブース出展。同イベントでは、新しく開発した商品「玄米ベーグル」が、3000個を完売するほどの人気ぶりであった。今後の目標は、玄米ベーグルを主力商品に東京で店舗を構えること。農家だけでなく、料理人として、健康によい食材や料理の提供を行う「まつえんどん」に注目だ。

  • 株式会社 まつえんどん
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生産者紹介

代表取締役:三輪弘和
代表取締役三輪弘和

南魚沼市出身。石川県金沢市の大学へ進学するも、在学中に料理の道に目覚め、イタリア料理店と居酒屋で修業。11年間、料理人として勤務する。働くうちに、「生産者のこだわりを知りたい」「こだわりの食材を生かした料理を作りたい」という強い想いが芽生え、地元で農家レストランを開くことを決意した。2012年に南魚沼市へ帰郷し、米農家を継ぐ。2年の農家経験を経て、2014年に「まつえんどん」を創業。生産者であり料理人である立場を生かして、弁当と惣菜の提供を始めた。後にランチとディナーの提供を始め、農家レストランを開業する夢を果たす。米作りにおいては、積極的に勉強会へ参加し、独自の栽培方法を確立。こだわりの米は評判が評判を呼び、関東方面を中心にリピーターが増えている。今後は、新開発した「玄米ベーグルサンド」の販売店を東京に開きたいと、目標を語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 株式会社 まつえんどん
住所 新潟県南魚沼市美佐島972
営業時間 11:00~15:00
18:00~21:00
定休日 日曜、祝日