ワークセンターおおすぎのさと
新潟県上越市 店舗ジャンル:NPO・社会福祉法人上越市の山あいで、農業のほか、菓子・紙製品・織物の製造に取り組む就労継続支援B型事業所。利用者一人ひとりが働く力を発揮できる場として、地域とともに歩みを重ねる。
農業と福祉をつなぐ就労継続支援事業所
上越市の「ワークセンターおおすぎのさと」は、NPO法人「大杉の里」が運営する就労継続支援B型事業所。農業のほか、菓子・紙製品・織物といった自主製品の製造や受託作業に取り組んでいる。はじまりは1989年12月に設立された「浦川原手をつなぐ育成会」。障がいのある子どもの親や家族の会だ。翌1990年10月、同会に利用者3名を迎え、就労継続支援施設をスタートし、2006年6月に法人化した。近年力を入れているのが農福連携だ。担い手が減少する農業の分野で障がいのある方が活躍し、自信や生きがいを持って社会に参画していく取り組みである。おおすぎのさとが選んだ舞台は、奥山の湧き水を引く棚田。手間のかかる場所で、昔ながらのはざかけ米を育てている。地域との交流も大切にしてきた。イベントや販売会を通じて自主製品やお米の魅力を伝え、社会の一員としての意識を高める活動も続けている。誰もが自分らしく暮らせる環境づくりが、この事業所の目指す姿だ。
棚田と天日が育てる一粒の甘み
農福連携の柱となっているのが、棚田で育てるコシヒカリ「棚のしずく」だ。山あいの棚田は平地の田んぼに比べて日当たりがよく、水はけもよい。山から流れるミネラルを含んだ湧き水が稲を健やかに育て、粒のしっかりしたお米に仕上がる。昼と夜の気温差が大きいことも、甘みを蓄えるうえで欠かせない条件だ。刈り取ったあとは、昔ながらの「はざかけ」。太陽の光と風をたっぷりと受けながら、天日でゆっくりと乾燥させていく。手間のかかる方法だが、時間をかけて乾かすことでお米本来の甘みと旨味が引き出される。一枚一枚の田んぼを大切に守りながら、自然の恵みを最大限に生かして栽培する。作業に関わる一人ひとりの想いと、地域の支えが詰まったお米だ。福祉のイベントに出店すると好評で、すぐに売り切れてしまうという。
生産者紹介
理事長藤田こうし
上越市(旧浦川原村)出身。1989年12月に「浦川原手をつなぐ育成会」を設立。翌年10月、同会に利用者3名を迎え、就労継続支援事業所を立ち上げた。2006年6月に法人化し、理事長として農福連携の取り組みに力を注いでいる。やりがいを感じるのは、利用者が自分たちの手で育てたお米をお客様に届けられたとき。中山間地で育ったお米を「おいしい」と言ってもらえた瞬間は、日々の作業や努力が形になって伝わったように感じるという。作業を通して利用者が自信を持ち、「自分も役に立てている」と感じられる場面を見ることも、この活動の大きな魅力だと語る。「利用者さんが作ったおいしいお米を、たくさんの方に食べていただきたいと思います」と、藤田さんは微笑む。
店舗詳細
| 店舗名称 | ワークセンターおおすぎのさと |
|---|---|
| 住所 | 新潟県上越市浦川原区虫川818 |















































