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角田山の麓で江戸時代から酒を醸してきた酒蔵。淡麗辛口が主流の新潟であえて芳醇旨口を掲げ、昔ながらの手仕事と新しい技術を重ねた酒造りに挑んでいる。

峰乃白梅酒造 400年の歴史が息づく酒蔵

越後平野で江戸時代から続く酒造り

新潟市西蒲区の「峰乃白梅(みねのはくばい)酒造」は、越後平野にある角田山の麓に蔵を構える。創業は江戸時代初期の寛永年間(1624〜1639年)と伝えられ、江戸期には越後三根山藩(みねやまはん)へ酒を献上してきた歴史を持つ。平成に入ってからは「越後の三梅」と称され、当時の地酒ブームを支えた蔵でもある。一方で近年は、飲み手の日本酒離れと真摯に向き合う。2018年には酒質を大幅に見直し、口当たりのやわらかさと米の旨味を前に出す方向へと舵を切った。「淡麗辛口」の酒質が多い新潟の地で、あえて「芳醇旨口」を軸に据えるという選択。山と海に囲まれた雄大な平野で、昔ながらの手仕事と新しい技術を組み合わせて醸す。歴史を守るだけでなく、時代に合わせて進化し続ける酒蔵だ。

小仕込みと手造りにこだわる

米に吸わせる水の量、使う麹の種類、発酵に使う酵母。そのすべてを蔵で見極め、発酵中は低温を保ちながらじっくりと管理する。峰乃白梅酒造の日本酒は、こうした工程の積み重ねでできている。工程の一つ一つに人の目を入れるために選んでいるのが、小仕込みによる全量手造りという方法だ。手間もコストもかかるが、より良い日本酒を醸すための努力を惜しまない。また、搾ったあとの扱いにも同じ姿勢を貫く。火入れをしたあとは急冷し、瓶のまま貯蔵管理をする。熱をかけた酒をいかに早く落ち着かせ、香りと味わいを保ったまま届けるか。そのために必要と判断した設備には、迷わず投資を重ねてきた。やわらかな口当たり、含んだあとに広がる米の旨味と甘み、ほど良い香り。スッキリとした喉越しで、余韻を残しながら消えていく。食事と一緒に楽しみたい一杯が、蔵の目指す味わいだ。

  • 峰乃白梅酒造
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生産者紹介

製造部長:井島健司
製造部長井島健司

福島県会津若松市で腕を磨いてきた南部杜氏。現在は峰乃白梅酒造の製造部長として、蔵の酒造り全体を率いている。掲げるのは、小仕込みによる全量手造り。酵母の自家培養やもろみの管理など、人の目を入れながら丁寧に行う。手間とコストのかかる方法だが、より良い酒に近づくと判断したものには、努力や設備投資を惜しまない。淡麗辛口が主流の新潟で芳醇旨口を軸に据え、日々の食卓に寄り添う一杯を目指している。

店舗詳細

店舗名称 峰乃白梅酒造
住所 新潟県新潟市西蒲区福井1833