月岡ブルワリー
新潟県新発田市 店舗カテゴリ:酒蔵・酒造月岡温泉にあるクラフトビールの醸造所。看板商品は温泉の湯を連想させるエメラルドグリーン色のフルーツエールだ。マスカットの香りと軽い飲み口が人気を集めている。
月岡温泉の名物ブルワリー
新潟は、日本酒消費量が全国トップクラスの「日本酒大国」だが、「クラフトビール大国」としても知られている。じつは日本のクラフトビール発祥の地なのだ。県内各地に魅力的なブルワリーがある。新発田市の月岡温泉にある月岡ブルワリーもその一つ。併設されたビアキッチンでは、醸造所で作りたてのビールを楽しめる。「幅広い年代の観光客が訪れるので、どんな人でも飲みやすい味わいのビールを取り揃えています」と語るのは、製造責任者の新保典司さん。たとえば、オーストラリア産の希少なホップを使った「ペールエール」だ。苦味が控えめで、すっきりと飲みやすい。ドイツの伝統的ビール「ヴァイツェン」は、フルーティーな香りとまろやかな味わいが魅力。「ジャパン・グレートビア・アワーズ2024」で見事金賞に輝いた。
エメラルドグリーンに輝くフルーツエール
月岡温泉の硫黄含有量は全国でもトップクラス。お湯の色がエメラルドグリーン色で、「もっと美人になれる温泉」として親しまれている。月岡ブルワリーの定番商品の一つ「月岡エメラルドエール」は、そんな温泉の美しい色をイメージしたフルーツエールだ。マスカット果汁をたっぷりと使用しているため、香りが芳醇。飲み口が軽く、アルコール度数が低いことから、初心者や女性にも好評だとか。製造責任者の新保さんは、「当ブルワリーは、『テイストコミュニケーション』をコンセプトにしています。こだわりのビールが、月岡温泉とお客さんを結びつける存在になってくれれば嬉しいですね」と、笑顔を見せた。
ビールをさらに美味しくする絶品メニュー
月岡ブルワリーに併設されているビアキッチンが「KITCHEN GEPPO(キッチンゲッポ)」だ。店名について、製造責任者の新保さんは、「『日進月歩』という言葉がありますよね。日々進化し続けるビールを作りたい、ビールと食で『歩きたくなる月岡温泉』を目指したい、という想いがこもっています」と、教えてくれた。そんな同店は、鶏の唐揚げやあらびきソーセージなど、ビールに合う肉料理のほか、個性豊かな食材が楽しめる。「月岡バーガー」は、地場産レタスや卵を使ったハンバーガー。パテに絡めた甘めのソースが、クラフトビールとよく合って絶品だ。オリジナルのソーセージを豪快にサンドしたのは、「月岡ホットドック」。パリッとした食感とジューシーな旨味は、ビールのお供にぴったり。ランチはもちろん、夕食前の軽い一杯を求めて訪れる観光客も多いという。
生産者紹介
製造責任者新保典司
新発田市出身。22歳で家業の酒店を継ぐ。月岡ブルワリーを創業したのは、37歳の時だ。「きっかけは、新発田市の寺町通りで毎年開催される『寺びらき』というイベント。そこで、試験的にクラフトビールを販売したら反響があったんです」と、振り返る。そのイベントを通じて、酒店と取引関係にあった地元企業と提携し、クラフトビールの醸造所とビアキッチン「KITCHEN GEPPO」をオープンさせた。新保さんは、「店名の『げっぽ』は新発田弁にもかけています。『一番後ろ』という意味ですね。月岡温泉の主役はやっぱり温泉なので、我々は後ろの方から盛り上げられるよう頑張ります」と、満面の笑みで語った。
店舗詳細
店舗名称 | 月岡ブルワリー |
---|---|
住所 | 新潟県新発田市月岡温泉552 |