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佐渡市にある機器部材メーカーのテクノサドが運営する環境配慮型の農業事業「さどえもん」。自社での一貫生産体制や減農薬・減化学肥料にこだわって米の生産に取り組む。

さどえもん 温暖な気候と長い日照時間が甘くて美味しいコシヒカリを育む

地域貢献としてスタートした環境配慮型農業

さどえもんは、佐渡市にある「テクノサド株式会社」が運営する農業事業。主に携帯電話部材のキーマットを製造するテクノサドだが、近年の「農業関係者の高齢化」や、ひいては「耕作放棄地の増加」を受け、自社で地域に貢献できることはないだろうかとの想いからこの事業をスタートさせた。テクノサドに勤める社員の多くが兼業農家で、特に米づくりに慣れ親しんでいたことも参入の大きな理由だという。栽培する上でのこだわりは、自社での「一貫生産体制」。種まき・発芽~収穫・精米までをきちんと管理している。また、農薬・化学肥料の使用を新潟県の一般的な栽培よりも5割削減。食の安全と自然環境にも配慮している。さらにこの活動によって、田んぼはその中で生態系を生み出し、佐渡市の天然記念物「朱鷺(トキ)」の餌場として機能。トキの野生復帰の手助けともなっている。

太陽の恵みをたっぷり受けて育つ「甘いコシヒカリ」

「さどえもん」のある佐渡は、新潟県西部に浮かぶ島。豪雪・北国の新潟県にあって、比較的温暖な気候を特徴としている。そのため、かつては金山・銀山の鉱業で栄えた町であったが、その鉱脈が枯れた現在は米・果樹の名産地として新たな盛り上がりをみせている。佐渡産コシヒカリの特徴は、とにかく「甘い」こと。炊きあがりには芳醇な香りが立ち、一粒一粒がつやつやと輝く。美味しい米に育つ理由は、長い日照時間にある。稲は太陽の光をたっぷり浴びて光合成しつづけることで、たくさんの栄養を生み出して米に蓄える。もちろん、一日程度では大した効果はないかもしれないが、これを数カ月間毎日繰り返すことで、食べたときの「味の差」は歴然となる。事実、日本穀物検定協会が年1回発表する食味ランキングでは、佐渡産コシヒカリが最高評価の「特A」を平成の30年間のうち26回も獲得。さどえもんの生産するコシヒカリも、直営販売所を中心に、島内・関東圏で好評を得ている。

  • さどえもん
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生産者紹介

営業技術部 部長:佐々木勝弘
営業技術部 部長佐々木勝弘

佐渡市出身。高校卒業後に進学のため上京、卒業後はそのまま東京の企業に勤務。30歳のときに地元へUターンして、さどえもんを運営するテクノサド株式会社へ入社する。会社本業の製造部・品質管理部・生産技術部と12年掛けてすべての部門を経験。第2創業としてスタートした6次産業部(さどえもん)を設立したタイミングで、営業技術部を新規立ち上げて現在に至る。社訓の「初心」「熱心」「寛心」を常に意識。さらに、食に携わる者として「品質第一」と「信用・信頼を高める対応」を心がけている。

店舗詳細

店舗名称 さどえもん
住所 新潟県佐渡市真野新町31-3
営業時間 8:20~17:30
定休日 土・日・祝