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農事組合法人光は、南魚沼市門前集落の有志が集まって活動する農家グループ。地域を盛り上げるべく、互いに支え合って美味しいコシヒカリの栽培から販売までを担っている。

農事組合法人 光 越後駒ヶ岳の麓で育つたくましい稲は黄金色の稲穂を実らせる

集落全体に活力を取り戻すべく活動する農家グループ

南魚沼市門前地区にある農事組合法人光は、集落に住む有志が集まって運営している農家グループ。山間地の豊かな自然を生かしながら互いに協力し、もっちり美味しいコシヒカリを栽培している。門前集落は越後駒ヶ岳の麓の奥まった場所にあり、住人の流出が多いという問題を抱えていた。農事組合法人光は、地域の農業を盛り上げて外から移住希望者を呼び込もうと努力している。代表を務める櫻井さんは集落営農を始めるにあたり、昔からの小さな田んぼを整理・拡張させて効率化を図る土地改良のみならず、農家が主体的に米の販売に取り組むことを重視していた。この地域にとって主な産業は稲作であり、自分たちが育てた米を積極的に販売することで、地域経済が循環すると考えたからだ。また、多くの人から喜ばれる米を作るべく、集落全体で努力している。

豊富な水源を生かした深水農法

農事組合法人光では深水農法を実践している。田植え後に、稲の先端近くまで水を張るという栽培方法だ。こうすることで、稲が早く水位よりも高くなろうと丈の成長を優先するため、生えてくる茎の数が最小限に絞られる。さらに、水圧が加わった茎は太く育ち、土壌から栄養をたっぷり吸収する。すると、実る稲穂が少なくなる分、栄養をしっかり蓄えたお米ができるのだ。また、雑草が水に浸かるため生えてきにくくなり、農薬の使用を抑えられる効果もある。深水農法を実践する上で課題となるのが、大量の水が必要になることだ。農事組合法人光のある南魚沼市門前地区では、沢から流れる綺麗な水を貯める池が設置してあり、豊富な水源を農業用に活用できる。しかも、パイプを通じて各田んぼへ直接水を注げるため、山から遠い田んぼでも最適な時期に水を補給できる。こうして育つコシヒカリは味わい深く、多くの人からリピートされている。

  • 農事組合法人 光
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生産者紹介

代表理事:櫻井和浩
代表理事櫻井和浩

南魚沼市門前町出身。米農家を代々続ける家に生まれたが、高校卒業後は畜産業の道に進み、牛の飼育は35年以上携わっている。米作りについても豊富な経験を持ち、若い頃から農業委員会の役員を務めるなど、周囲から強く信頼されていた。2007年、同じ集落に住む6名の仲間たちと「農事組合法人光」を設立。農家自らが米の販売まで担い、地域産業の稲作を盛り上げることで、移住したいと思える集落にしようと取り組んでいる。

店舗詳細

店舗名称 農事組合法人 光
住所 新潟県南魚沼市門前306