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新発田市にある4件の農家が集まって設立した農事組合法人。農作物の完全自社販売に取り組み、美味しさの向上に励んでいる。全国的にも有名な地元酒造の酒米も手掛ける。

(農)豊浦ニューカントリー データを活用して高品質な米の栽培方法を次世代に引き継ぐ

農作物の食味向上を追求する

新発田市にある豊浦ニューカントリーは、米栽培を中心とする農業生産組合。当初はハウスメロンの共同栽培を目的として設立したが、高齢になった農家が手放した田んぼの管理依頼を受けるようになっていった。田んぼ作業が増えるにつれてメロンの栽培を取り止め、現在は稲作に集中している。豊浦ニューカントリーの米が美味しい理由は、大きく分けて2つある。まず、「澄んだ雪解け水」。上流域から直接引いた用水路を整備し、冷たく綺麗な水を田んぼへ直接注いでいる。そして、「データに基づいた栽培」。長年の経験と土壌分析のデータを生かし、肥料の種類と分量を調節している。特に肥料は、メーカーと相談した上でブレンドした特注品。米の食味向上を追求するために、毎年試行錯誤を繰り返している。

信頼される高品質米の栽培技術

豊浦ニューカントリーの主に生産するお米は、新潟県を代表する「コシヒカリ」を中心に、美味しくも多収な「つきあかり」、酒米「五百万石」の3品種。特にコシヒカリは、強いうま味と優しい甘味、粘りのあるもっちりとした食感が美味しいと人気が高い。新発田市出身の人を通じて関東・関西に住む人へギフトとして贈られ、品質の高さから多くのリピーターを生んでいる。また、全国的にも有名な菊水酒造から栽培技術を認められ、同酒造にて最高級の「純米大吟醸原酒」に使用される酒米「菊水」の生産にも取り組んでいる。この品種は、50年以上前に改良されて生産されなくなった希少な酒米である。菊水酒造と豊浦ニューカントリーを含む有志農家は、この酒米を復活させる夢を共有し、たった5粒の種モミを譲り受けて栽培を開始。現在は9件の農家が栽培し、毎年80tも収穫できるまでに増やした。

地域の農業を守るために奮闘する農事組合

豊浦ニューカントリーの収穫した米は、東京のスーパーや飲食店のほか、卸会社といった自社開拓したルートにて販売する。理由は「新発田市の農業を守るため」と代表の齋藤さんは語る。同市にて生産された米は「新潟一般」として流通され、全国的にも有名な「魚沼コシヒカリ」と比べて認知度に乏しい。そのため、米の消費量が減少するにつれ、買取価格が低下すると予想されている。自らの力で販売していかなければ経営を維持できず、農家から管理委託された水田を手放すことになる。そのためにも、美味しさを追求する栽培に努め、豊浦ニューカントリーの米だから購入してもらえることを目指しているのだ。さらに、農地拡大を受けて従業員を新たに雇用するために、冬期の収入源としてキャベツ栽培に挑戦中。地域農業を次世代につなぐべく奮闘している。

  • (農)豊浦ニューカントリー
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生産者紹介

代表理事:齋藤建一
代表理事齋藤建一

新発田市出身。新潟県農業大学校を卒業した後、富山県にある大規模な農事組合にて2年間の研修を受ける。農業だけでなく会社としての組織運営を学んだ後、父たちが創業した豊浦ニューカントリーへ就職。2015年には代表理事へ就任した。自身が米検査員の認定を受けており、稲作に対する想いは人一倍大きい。美味しさを追求するべく、メーカーと相談して作り上げた特注の有機肥料の使用や、データに基づいた栽培管理を導入するなど、新しい取り組みを多く進めている。「今後は従業員を新しく雇用し、地域農業を盛り立てていきたい」と語る。

店舗詳細

店舗名称 (農)豊浦ニューカントリー
住所 新潟県新発田市本田538
営業時間 8:00~17:00
定休日 第2・第4土、日、祝