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芸妓文化が息づく花街として知られる古町の歴史ある料亭。1846(弘化3)年の創業以来、伝統を重んじた日本料理を提供している。料亭の味を家庭で気軽に楽しめる商品も展開。

料亭 鍋茶屋 石畳が続く、風情ある街並み

江戸時代末期より続く、新潟古町の老舗料亭

かつて北前船の寄港地として栄え、日本海側屈指の「みなとまち」として発展した新潟市。その繁栄の面影を色濃く残すのが、古くからの花街・古町である。路地には石畳が続き、今なお芸妓文化が息づく風情ある街の一角に店を構えるのが、「料亭 鍋茶屋」。建物は、国の登録有形文化財にも指定されており、皇室の方々をはじめ、数多くの著名人が訪れている老舗だ。1846(弘化3)年の創業から180年以上にわたり、伝統を重んじた日本料理を提供している。1910(明治43)年の新潟大火では全焼するも、地元民の温かい支援により再建を果たし、暖簾を守り抜いてきた。鍋茶屋が大切にしているのは、そうした人々への感謝と、妥協のない「本物」へのこだわりだ。板長を務める佐藤利栄さんは、「歴史ある鍋茶屋の味を守りつつも、時代に合わせて少しずつ変えながらより良いものを作り、お客様に喜んでいただきたいです」と、強い眼差しで語る。厳選した素材と伝統の技で仕上げる鍋茶屋の料理は、いつの時代も食べた人の心を掴んで離さない。

食材を余すことなく活用する「利尻昆布の佃煮」

鍋茶屋では、料亭の味を家庭でも気軽に楽しめる商品開発にも取り組んでいる。その一つが、「利尻昆布の佃煮」。料亭の命とも言える「出汁」を取るために使った北海道産利尻昆布を、「役目を終えた後も大切に使い切りたい」という想いから生まれた商品。単なる再利用ではなく、食材への感謝を込めて、新たな美味へと昇華させた、板前の技が光る逸品だ。創業当時から受け継がれる調理法をもとに、実山椒・酒・醤油・砂糖・みりんのみで味付け。余計なものを加えずに、やわらかくなるまでじっくりと炊き上げたその味は、素材本来の旨味とさわやかな山椒の香りが際立つ。炊きたての白米はもちろん、お茶漬けや雑炊、炊き込みご飯の具としても格別だ。「ある時、お孫さんからの贈り物としていただいたという方から、『鍋茶屋で楽しく過ごした宴席でのひとときがよみがえりました。思い出を懐かしみながら、美味しくいただきました』というお手紙をいただきました。うれしかったですね」と、佐藤さん。自分へのご褒美としてはもちろん、大切な方への贈り物にもぴったりだ。

  • 料亭 鍋茶屋
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生産者紹介

板長:佐藤利栄
板長佐藤利栄

鍋茶屋で4年間の見習い修業を経て、京都の名店「南禅寺 瓢亭」で経験を積み、県外の有名旅館で料理長を歴任。その後、古巣である鍋茶屋に復帰し、2022年より板長に就任した。「歴史ある味を守りつつ、時代に合わせて進化させる」を信条とし、創業以来受け継がれてきた伝統料理に新たな工夫を凝らす。一切の妥協なく料理と向き合う原動力は、より良いものを生み出した時の達成感と、お客様の喜ぶ顔にある。現在は「利尻昆布の佃煮」などの商品開発を通じ、新潟の料亭文化を全国へ発信することにも尽力。「伝統的な料亭の魅力を伝え、実際に足を運んでいただくきっかけになれば」と語る。

店舗詳細

店舗名称 料亭 鍋茶屋
住所 新潟県新潟市中央区東堀通八番町1420