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上越市で、明治20年代から愛されている老舗菓子舗「かなざわ総本舗」。上越産の米を100%使用した代表銘菓「出陣餅」は、県内外から人気を集める逸品だ。

株式会社 かなざわ総本舗 200年以上前に建てられた一軒家を改築した店舗

120年以上の歴史を持つ、上越市の人気和菓子舗

上越市で古くから愛されている老舗菓子舗「かなざわ総本舗」。200年以上前に建てられた一軒家をそのまま改築した、趣のあるレトロな店舗が特徴だ。店頭では数十種類の和菓子を販売する他、長栄庵という甘味・喫茶コーナーを設け、店舗でしか食べられない限定メニューを提供している。
創業したのは明治29年。当時の代表が分家として家を出たことが始まりだった。手に職をつけなければいけなかったこと、米と水が豊かな上越市は和菓子の文化が栄えていたことがあり、和菓子屋としてのれんを掲げた。創業から今まで店舗の移転はあったものの、地域住民には当時から変わらず愛され続けている。4代目である代表が運営する現在でも、地域で開催される酒祭りへ参加したり、自社商品に地元上越産の米を積極的に使用したりと、地域への関わりも深い。

新潟が生んだ名将「上杉謙信」をしのんだ「出陣餅」

かなざわ総本舗の代表銘菓「出陣餅」。上越産米を100%使用した「よもぎ餅」にきな粉がまぶしてあり、黒蜜をかけて食べる和菓子だ。販売が開始されたのは昭和44年。当時の常連客から「選挙出陣の前にお菓子を包んでほしい」と頼まれたことがきっかけだった。それを受けた当時の代表は「出陣」という言葉を使った和菓子を作りたいと思い、「川渡餅(かわたりもち)」の文化を参考に、現在の「出陣餅」に辿り着いた。川渡餅とは、12月1日に餅を食べることで厄除けができるとする、上越市に根付いていた伝承と共に生まれた餅菓子だ。加えて、かの戦国武将「上杉謙信」が決戦を前に、将兵に餅を与えて元気づけさせ、大いに奮い立たせたという言い伝えもあり、謙信公をしのぶという意味合いも込めて謹製された。上越市の米と水を使用し、歴史や文化を取り入れた「出陣餅」は、地域ブランド「メイド・イン上越」に認定され、特産品として愛されている。

地域の一員として、新しい文化作りに挑戦

「出陣餅」が誕生するきっかけとなった「川渡餅」が、12月1日に餅を食べる風習であったことから、かなざわ総本舗では毎月1日を「出陣の日」としている。この日には、「1パックで通常"5個分"の量」にもなる出陣餅を店舗で提供し、人気を集めている。「出陣餅を食べて、1か月の始まりを元気に迎える」という、上越市に根付く新たな文化を作れるよう取り組んでいる。また、金澤代表は「出陣餅とは別に、店舗を代表できるようなお菓子を生み出すことにも挑戦していきたい」と語る。

  • 株式会社 かなざわ総本舗
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生産者紹介

代表取締役:金澤一輝
代表取締役金澤一輝

4代目代表。地元の高校を卒業後、大東文化大学経済学部に進学。卒業後、他企業に1年半勤めた後、かなざわ総本舗に入社し、2012年に代表として就任した。現在は菓子製造の管理や、経営業務を行いながら、より良い店舗作りに取り組んでいる。「出陣餅を子どもが親に買ってほしいとせがむ姿を見ると、多くの年代に愛されていることが実感できて嬉しい」と笑顔で語る。一番好きな自社のお菓子は、さつまいもと小豆を使用し、ほっくりとした食感が特徴の焼き菓子「出世日記」。

店舗詳細

店舗名称 株式会社 かなざわ総本舗
住所 新潟県上越市稲田4丁目11-5