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素材やクオリティにこだわった商品を通して、人々の生活に寄り添う桐たんすメーカー「朝倉家具」。伝統の技によって生み出される機能性を追求したデザインで"桐"の魅力を発信する。

朝倉家具 1950年創業、モノ作り一筋

1950年創業、老舗家具メーカー「朝倉家具」

日本一の「桐たんす」の町として、高い技術と品質を誇る新潟県加茂市。朝倉家具は、全国の桐たんす製造の約70%を占めるこの地域で、1950年に桐たんす製造元として創業した。現在は【自然との共生】を企業ミッションとして掲げ、国産樹種を中心に素材の魅力を引き出すプロダクトの企画・製造を行っている。創業当時から朝倉家具が得意とする"桐"は、湿気や乾燥による調湿作用に優れる木材。その特性を活かして、緻密な設計により隙間なく組み立てられる桐たんすは、防虫効果にも長けており、発火点が高いため火事になっても燃えにくい。また、長年使えることから、かつての日本では、女の子が生まれると庭に桐の木を植え、その木を使ってたんすを作り、嫁入り道具として用いられてきた。朝倉家具が誇る職人・大橋勉さんは、この道30年以上のベテランだ。2004年には、財団法人伝統的工芸品産業振興協会が実施する伝統工芸士認定試験において、実技試験及び知識試験に合格。日本の伝統工芸品を守り、後世に繋ぐ役割を担う「伝統工芸士」の称号を獲得した。現在は、大橋さんをはじめとする経験豊富な職人たちの手によって、高度な技術を活かしたものづくりが行われている。

職人の技ד桐”の強み

朝倉家具では、職人の伝統的な技術と“桐”の強みを掛け合わせたキッチン雑貨シリーズを製造・販売している。その中の一つである「総桐まな板」は、軽くて水捌けが良く、抗菌・消臭作用に優れており、台所で使用するには適している。また、使いやすさを追求したデザイン性にこだわり、サイドを山型に切り出すことで移動時に持ちやすく、立てかけるだけで水切れが良いと好評だ。朝倉家具が手掛ける家具コレクションや雑貨等は、新潟市南区茨曽根にあるショールームで体感・購入もできる。今後も伝統を継承し、アップデートしながら現代のライフスタイルに合わせた商品を展開していく。

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生産者紹介

伝統工芸士:大橋勉
伝統工芸士大橋勉

西蒲原郡中之口出身。高校卒業後に朝倉家具へと入社し、桐たんす作り一筋30年以上の経験を持つベテラン職人だ。木材は一本一本に特徴があるため、同じものは作れないと語る大橋さん。多種多様な木目と向き合い、美しさを最大限に活かしたものづくりを行っている。2004年には、名誉ある「伝統工芸士」の称号を獲得。伝統的な技術を受け継ぎ、後世へと繋いでいく役割を担っている。今後は、桐たんす作りの技術を活かした小物など、商品開発にも積極的に取り組んでいきたいと語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 朝倉家具
住所 新潟県新潟市南区茨曽根2574