前田屋
新潟県南魚沼市 店舗ジャンル:農家・農業法人新潟が誇るブランド米「南魚沼産コシヒカリ」を栽培する米農家。昔ながらの「ポット苗」での栽培にこだわり、豊かな自然環境を最大限に活かした米作りに取り組む。

肥沃な大地と魚野川の清流が育む「南魚沼産コシヒカリ」
日本有数の米どころ・南魚沼市で、代々続く米農家「前田屋」。以前は民宿も営んでいたが、2020年から米作りに専念。3代目・井口豊さんは、祖父や父から受け継いだ技術を活かしながら、より美味しいコシヒカリを追求している。前田屋の田んぼが広がるのは、南魚沼の中でもひときわ雪深い西山地区。粘土質で水持ちの良い土壌が広がり、八海山をはじめとする越後三山の雪解け水が田んぼを潤す。その肥沃な大地とミネラル豊富な水によって、粘り気のあるもっちりとした食感と上品な甘みのコシヒカリが育まれる。さらに昼夜の寒暖差が大きいのも特徴で、日中に光合成で作った養分が夜の冷気でぎゅっと閉じ込められるため、お米の粘りと旨味が増す。こうした恵まれた自然環境を活かしながら丁寧に育てることで、「南魚沼産コシヒカリ」のブランド力にふさわしい美味しさに仕上がるのだ。
手間を惜しまず、自然を大切にした米作り
前田屋では、井口さんの祖父の代から自家育苗の「ポット苗」を活用した栽培を受け継いでいる。ポット苗とは、ポットに2〜3粒ずつ種を蒔いて、苗の根が絡まないように育苗したもの。「効率を重視した育苗シートで育てた苗は、根が絡んでいるので、田植えの際に根をカットして植えています。ポット苗は、根を傷めずにそのまま植えることができるので、根張りが良く、健康に育ってくれるんです」と、井口さんは語る。ポット苗の特徴として、しっかりと苗を成長させてから田植えを行うことも挙げられる。苗の背丈が高いため、水を深く張る「深水管理」が可能になり、雑草の成長を抑えることができるそうだ。さらに、南魚沼の美しい田園風景を守る意味も込めて、田んぼのあぜに除草剤を使用しないことも井口さんのこだわり。定期的な草刈りを徹底している。南魚沼の自然環境を大切にした丁寧な栽培方法で、全国に誇るコシヒカリを届けている。
生産者紹介

3代目井口 豊
南魚沼市出身。米農家の長男として生まれる。高校卒業後は消防士として働きながら、父の米作りを手伝っていた。2020年に代替わりをして、兼業農家として米作りに注力。祖父の代から続く、自家育苗の「ポット苗」を活用した栽培を受け継ぎ、より美味しいコシヒカリを追求している。「種籾から管理した米がどんどん成長して、秋に収穫できる瞬間はやっぱり感動します。田植え後の青色から、収穫期の黄金色に変化していく様子を見るのも楽しいですね」と、微笑む井口さん。慣れ親しんだ豊かな田園風景を守りながら、新潟が誇るブランド米を全国に届けている。
店舗詳細
店舗名称 | 前田屋 |
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住所 | 新潟県南魚沼市六日町796-6 |