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全国有数の米どころとして知られる魚沼地域の米店。魚沼名物を届ける自社ブランド「魚沼三昧」では、魚沼産コシヒカリ・切り餅・そばなどを取り揃えている。

川治食品販売 農産物検査員の資格を持つ「お米のプロ」

1906年創業の古くから愛される米店

川治食品販売は、1906(明治39)年に創業した米店。信頼の置ける契約農家から米を仕入れて、品質検査・精米・出荷までを自社で一貫して行うのがこだわりだ。現在は、4代目・大津和弘さんと5代目・大稔さんを中心に切り盛りしている。「ここは私の曽祖父が創業した商店です。当時は、店の近くの水車小屋で精米をしていました。だから屋号が『車屋』なんです。今でも地元のお客さんからは屋号で呼ばれることが多いですね」と、4代目・和弘さんは語る。「車屋」こと川治食品販売が店を構えるのは、十日町市川治地区。十日町市は魚沼地域に分類され、この地域で生産されるコシヒカリは「魚沼産コシヒカリ」としてブランド化されている。魚沼地域の中でも十日町市と津南町の辺りは「中魚沼」と呼ばれており、川治食品販売では「中魚沼産コシヒカリ」を取り扱っている。「どんなにおかずが美味しくても、一緒に食べるご飯が美味しくないとその魅力は半減してしまいます。だからこそ、食卓でこだわるべきものはお米だと思っています」と、「お米マイスター」の資格を持つ5代目・大稔さんは語る。

地元の名物を全国に発信するブランド「魚沼三昧」

川治食品販売では、「魚沼三昧(うおぬまざんまい)」というブランドを展開している。これは、「魚沼地域に古くから伝わる美味しいものを全国に発信したい」という4代目・和弘さんの思いから誕生したブランド。厳選した「魚沼産コシヒカリ」のほか、「杵つき餅」や「越後そば」といった商品をラインナップしている。中でも杵つき餅は、自社で一から製造している自慢の商品。新潟県産のこがねもちを使用し、特注の杵つき機でつき上げている。つき上がった餅を人の手で丁寧に「のす」ことで、ふっくらと伸びの良い食感に仕上がるそう。4代目・和弘さんは、「まずは原料にこだわり、余計なものは入れない。そして作り方にもこだわります。効率化が重視される時代ですが、人の手を加えた良いものを伝えたいと思います」と語る。

  • 川治食品販売
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生産者紹介

4代目:大津和弘
4代目大津和弘

十日町市出身。明治時代から続く米店の4代目として生まれる。首都圏の食品小売会社で経験を積んだのち、Uターン。米の等級を判別する農産物検査員の資格を取得し、米の品質検査・精米・出荷まで自社で行う仕組みを整えた。「うちでは『精米JAS』の資格も取得しています。米屋はこの資格を持っていると、有機JAS認証米を自分たちで精米して販売できるんです」と、大津さん。確かな目利きで仕入れた米を、より美味しい状態で届けられるようにこだわって精米している。「わざわざ首都圏からここまで足を運んでくださる方もいますよ。感謝の気持ちを忘れずに、お客様に喜んでもらえる商品を届けたいです」と、大津さんは熱意を持って語る。

店舗詳細

店舗名称 川治食品販売
住所 新潟県十日町市山本町3-172-1