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1992年創業の十日町市の食品会社。創業以来、「雪国生まれのおいしい人参ジュース」をはじめ、新潟県産の原料を使用した製品開発をしている。

いち粒 にんじんジュースを関東の学校給食に提供

「雪下にんじんジュース」の先駆け的存在

十日町市は、全国有数の豪雪地帯。積雪2mを超えることもめずらしくない。そんな同市に隣接する津南町は、「雪下にんじん」の産地として知られている。雪下にんじんとは、畑に植わったまま雪下で越冬し、雪の力で旨味が増したにんじんのこと。一般的なにんじんに比べて、味がマイルドで、特有の臭みが少ない。また、雪下にんじんを贅沢にしぼったジュースも名物だ。1992年創業の十日町市の食品会社「いち粒(いちりゅう)」は、同年8月、「人参とりんごをミックスしたジュース」を製品第一号として全国へ向けて販売。まだ国内で雪下にんじんジュースが認知されていなかった頃だ。「甘くて飲みやすい」「果肉感があって美味しい」と、話題を呼び、全国的に知名度が上がったという。「人参ジュース」シリーズは、発売から30年で累計1億本を突破する大ヒット商品となった。現在は全国の百貨店・スーパー・ホテル・旅館で販売するほか、関東の学校給食に提供している。ちなみに、社名は、「たった一粒の籾が万倍にも実り、素晴らしい稲穂になること」を意味する「一粒万倍」に由来している。

南国マンゴー×雪国にんじん

十日町市のいち粒が、創業以来掲げてきたキャッチコピーが「越後農援隊」。地元の農業を応援する意味を込め、「海援隊」になぞらえてネーミングした。だからこそ、地元の素材を使った製品開発に取り組んでいる。ミックスジュース「南国マンゴー×雪国にんじん」を発案したのは、地元のラーメン店「まんぷく食堂」の店主だとか。「雪国とは真逆の南国の作物を組み合わせたら面白い」というコンセプトで製品化した。いち粒の2代目・猪俣光弘さんは、「発想が面白いと思いました。すぐに開発に取り掛かりましたよ」と、振り返る。そこで、目をつけたのが、南米育ちのアップルマンゴーだ。マンゴーピューレをミックスしたところ、トロピカルな風味が加わり、フルーティーな人参ミックスジュースが誕生した。

  • いち粒
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生産者紹介

2代目:猪俣光弘
2代目猪俣光弘

十日町市出身。2004年に有限会社いち粒に入社。営業から配達、商品開発を担当してきた。現在は2代目として、看板商品の「雪下にんじんジュース」のブランディングに日々取り組んでいる。「当社は雪下にんじん関連のジュースがメインですが、ほかにも地域の方から愛されているものがあります。地元の米を使ったお粥は、創業当時からのロングセラー商品です」と、猪俣さん。うるち米を杵つきした「光しんこ餅」は、地元の松之山温泉で人気の和菓子だとか。「地元農業を応援するキャッチコピー『越後農援隊』の信念を受け継ぎながら、これからも商品開発に勤しんでいきたいです」と、笑顔で語る。

店舗詳細

店舗名称 いち粒
住所 新潟県十日町市高山819-7