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見附市今町地区で1930年に創業し、長きに渡り地元民から信頼されてきた「町の鮮魚店」。生鮮食品の小売のほか、惣菜の販売や仕出し、お座敷までを幅広く行う。

太田鮮魚店 地元・今町に古くから愛される老舗

鮮魚店・仕出し・お座敷まで幅広く展開

1930年創業の「太田鮮魚店」が店を構えるのは、見附市今町地区。古くから鮮魚や農産物が集まる大きな問屋があり、当時は商人が集まる町として栄えていた。太田鮮魚店は、初代が今町の鮮魚店に奉公し、お得意様を譲り受ける形で創業したという。2代目に代替わりすると、お客様の要望により、慶事や法事などの仕出しにも対応。さらに、料理人出身だという3代目・明さんが店に入るとお座敷も行うようになり、この頃から肉料理のレパートリーも増えていった。現在では、4代目の吉彦さんも加わり、家族一丸となって店を切り盛りしている。

創業から受け継がれる、古き良き時代の商い

太田鮮魚店の創業当時は、いわゆる「ツケ払い」と呼ばれる「掛売り」が主流。農家は収穫時期にならないと収入がないため、冬の間はすべて「ツケ」にしていたそう。これは、信頼関係がしっかりと構築されているからできること。太田鮮魚店では、今でも古くからのお得意様には「掛売り」で販売を行っている。「昔からのお得意様は屋号で呼んでいます。そうすると配達に行った際に、太田屋の息子だって信頼してもらえるんです」と4代目・吉彦さん。このように、太田鮮魚店では、古き良き時代の商いが現代でも受け継がれている。

「店と客」ではなく、「人と人」の付き合い方

太田鮮魚店にて働く女性は、とにかくハツラツとした笑顔が印象的。そんなお店の看板娘に会いに訪れる常連客も少なくない。いつのまにか店内でお茶会が始まるのもいつもの日常だ。そんな普段の何気ない会話からお客様の好みを把握し、魚の種類や下ろし方まで好みに合わせて対応している。単に商品を売るということではなく、人と人との深い付き合いが大切なのだという。アットホームな雰囲気や心のこもったサービスが、創業から長きに渡り愛され続けてきた理由だろう。

  • 太田鮮魚店
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生産者紹介

4代目:太田吉彦
4代目太田吉彦

「太田鮮魚店」の4代目として生まれる。服部栄養専門学校を卒業後、京都・伏見の料亭で5年半修業。江戸時代から鮮魚店をやっていたというバックボーンが似ていたこともあり、修業先を決めたという。その後、父・明さんが働いていた東京・六本木のレストランで1年間修業後、家業に入るため帰郷。「昔からのお得意様を大切にしながら、若い世代にも親しまれるような鮮魚店になりたい」と今後の目標を語ってくれた吉彦さん。近年では、キッチンカーでの移動販売や通信販売用の商品開発など、新しい試みにも挑戦している。

店舗詳細

店舗名称 太田鮮魚店
住所 新潟県見附市今町2-5-5