上越漁業協同組合
新潟県糸魚川市 店舗カテゴリ:漁師・漁業自然あふれる糸魚川市の漁業協同組合。出港して15分という短時間で、深海に生息する「ベニズワイガニ」や「南蛮エビ」の漁場へ到着できる、日本有数の好立地を活かす。
「好漁場への近さ」が特長の漁業協同組合
上越漁業協同組合は、新潟県最西端の糸魚川市に位置する漁協だ。この地域は、2009年に日本で初めて「世界ジオパーク」に認定された自然豊かな地域で、なんと標高0m~3,000mという、高低差の激しい地形を特徴としている。この起伏に富んだ急峻な地形は、海底まで続いており、港から沖へ5kmほど進むだけで、海の中は水深300mの「深海」が広がっている。水深300m~400mの水域は、糸魚川特産の「ベニズワイガニ」が生息しているポイント。この蟹はとても鮮度が重要で、時間とともに身から「水分」と「うま味」が抜けていく。水揚げ後には、急いで「浜ゆで」をする必要があるほどだ。前述の通り、糸魚川の漁場は港からとても近く、わずか15分ほどで帰港できる。そのため、糸魚川産ベニズワイガニはとても新鮮なうちに「浜ゆで」でき、身がしっかり詰まって美味しいと評判だ。
特産の南蛮エビは、とろ~りとろける食感
糸魚川市の沖合では、ベニズワイガニのほかにも、高級魚の鯛やヒラメなど、じつにさまざまな鮮魚・海産物が水揚げされている。中でも、地域の特産品として人気を集めるのが「南蛮エビ」だ。正式名称を「ホッコクアカエビ」、通称を「甘エビ」とする生食用のエビで、真っ赤な色と細長い形が唐辛子(南蛮)に似ていることから、新潟県ではこの名前で呼ばれている。味わいは、「濃厚な甘み」と「とろ~り食感」が美味しいと大人気。特に、上越漁業協同組合の南蛮エビは、水揚げ直後に「瞬間冷凍」をしているため、鮮度が抜群で、刺身や海鮮サラダにするのがおすすめだ。さらに、上越漁業協同組合では、市場と同じ施設内にある加工場にて、「昆布締め」への加工もしている。南蛮エビの昆布締めは、うま味成分のグルタミン酸がたっぷりと含まれ、一口食べれば誰もが幸せを感じる美味しさ。淡麗辛口な新潟地酒に合わせれば、日本酒がスルスルと進むこと請け合いである。
好漁場を活かす、鮮度への徹底したこだわり
港から漁場がとても近いことから、上越漁業協同組合では、鮮度にこだわっている。まず、多くの船には、滅菌海水装置とシークーラを設置。漁獲した魚介類は、傷をつけないよう、丁寧に水揚げした後、すぐに滅菌海水の中に入れ、冷却しながら港まで運び込む。次に、市場と同じ施設の中に、加工場を設置。鮮魚のままセリに掛ける魚以外は、その場で下処理した後、調理しやすいよう、フィレなどに一次加工・二次加工を施す。じつは、漁協の施設内に、水揚げ場・セリ場・加工場を併設しているのは、全国でもあまり例がない。最後に、加工場に3Dフリーザーを設置。南蛮エビなどは「瞬間冷凍」することで、水揚げ直後の鮮度を保つ。3D冷凍フリーザーとは、食材にほとんど風を当てず、乾燥させないように、短時間で冷凍させる装置。わずかな時間で凍らせることで、中の水分が細かな氷結晶となり、食材の細胞膜を破壊しない。そのため、解凍したときに、うま味を含んだドリップ(水分)が流出することを抑え、鮮度を保つだけでなく、冷凍ながら風味もしっかり残る。こうした取り組みのおかげもあり、上越漁業協同組合の魚介類は、非常に美味しいと好評なのだ。
店舗詳細
店舗名称 | 上越漁業協同組合 |
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住所 | 新潟県糸魚川市能生7567-2 |