ナカノファーム
新潟県三条市 店舗ジャンル:農家・農業法人三条市下田地区の農家。米やさつまいもなどを栽培し、加工品の製造も行う。さらに、地域で親しまれる「ごんぼっ葉笹団子」の伝統と味を継承し、次の世代へ残している。
下田の恵みと伝統の味を未来へつなぐ
三条市下田地区は、市の東部の山あいに位置する。守門岳や粟ヶ岳など雄大な山々に囲まれ、越後山脈を源流とする五十嵐川が流れる自然豊かな地域だ。「ナカノファーム」は、2024年に下田地区で就農した農家。「数年、地元を離れてみて地元愛が芽生えました。それと同時に、一年を通して農業が出来る環境を整えたいという思いを持つようになったのがきっかけです」と、代表の中野貴史さん。自然の恵みを活かして、米やさつまいも、神楽南蛮などの農産物を栽培する。より多くの人に農産物を食べてほしいと、さつまいもチップスや神楽南蛮味噌、ジャガイモを使ったコロッケの加工を自ら行う。また、下田地区で伝統的に作られている、多年草「ごんぼっ葉(オヤマボクチの葉)」を使った「笹団子」の製造を継承。地域の高齢化の影響で作り手が減少しているなか、地域の伝統の味を守り続ける活動を行う。
赤土の恩恵を受け、手塩にかけて育んだ「さつまいも」
ナカノファームがある三条市下田地区は、県内有数のさつまいもの産地。守門岳の噴火によって出来た赤土の土壌が特徴だ。赤土は鉄分を多く含み、水はけが良いのが魅力。さつまいもの根が深く伸び、美しい肌と整った形に育つ。しかし、土が固まりやすいという特性を持つため、「根をストレスなく伸ばすため、赤土を丁寧に耕すことが重要なんです」と、中野さんは語る。トラクターを使って低速で慎重に耕すことで、空気を含んだフカフカの土に仕上げる。もう一つこだわっているのは、「種芋の選定」。一番出来の良いさつまいもを種芋として保管し、翌年の苗を育てている。「種芋にするさつまいもは、とても重要。気を使っている部分です」と、中野さん。恵まれた土壌と手塩にかけた栽培が、美味しいさつまいもに成長する理由だ。
生産者紹介
代表中野貴史
三条市出身。農業が身近な環境で育つ。三条市の自動車部品工場に勤務中、一定期間、群馬支社での業務に従事。その後、故郷の道の駅での勤務を経て、2024年に就農。さつまいもや米などを育て、農産物の加工にも力を注ぐ。さらに、伝統の「ごんぼっ葉笹団子」の製造を継承し、地域の味と文化を守る。「自分が作った農産物や加工品をきっかけに、下田を知り、訪れてくれたら嬉しいです」と、意気込む。
店舗詳細
| 店舗名称 | ナカノファーム |
|---|---|
| 住所 | 新潟県三条市西四日町2-4-5 |












































