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ものづくりの街・三条市で、園芸用の「刈込鋏」や薪割り用の「鉈」を製造する金属加工会社。昔ながらの製法を受け継ぎながら、鍛造から研磨まで一貫して行っている。

五十嵐刃物工業 2代目・五十嵐孫六さんと3代目・拓朗さん

「刈込鋏」や「鉈」を得意とする金属加工会社

金属加工が盛んな三条市にて、さまざまな刃物製品を生産する「五十嵐刃物工業」。創業は、1942(昭和17)年のこと。2代目・五十嵐孫六さんは、「うちは、研磨業からはじまった会社です。『レース研磨』という刃物を研ぐ際に使用する機械が、家の片隅にあったそうですよ。初代は、いろいろな工場に修行に出て技術を磨き、包丁やノコギリなどをつくるようになりました」と、語る。五十嵐刃物工業の代表商品となる、園芸用「刈込鋏(かりこみばさみ)」を製造したのは、1968(昭和43年)頃。その後、オイルショックで薪ストーブの需要が高まったことから、薪割り用「鉈」の製造を開始した。これらの刃物製品は、材質の強度を高めるために、圧力を加えて金属を鍛える「鍛造(たんぞう)」という工程が必要となる。「鍛造された材料を仕入れている工場も多いですが、うちは鍛造から研磨まで一貫して行っているのが特徴です」と、五十嵐さんは誇らしげに語る。

アウトドア製品を展開するオリジナルブランド

五十嵐刃物工業が掲げるものづくりのテーマは、「創造をカタチに」。固定概念にとらわれずに想像したものを製品に落とし込むことを目標にして、ものづくりに取り組んでいる。そこで2023年に誕生したのが、オリジナルブランド「Kanenori」。ちなみに、ブランド名は、初代の名前「鋼典(こうすけ)」を「かねのり」と読み方を変えて名付けたそう。今まで培ってきた技術を活かして、使いやすさとデザイン性を重視したアウトドア製品を展開している。3代目・拓朗さんのイチオシは、「フルタング構造の両刃鉈」。フルタング構造とは、刃の部分の金属板がハンドルの後方まで通っている構造のこと。耐久性が高く、安定感のある使い心地を実現している。「鉈の種類には片刃と両刃があり、用途によって使い分けます。こちらの製品は両刃なので、薪割りはもちろん、焚火で重宝する『フェザースティック』作りにも向いてますよ」と、拓朗さんは教えてくれた。

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生産者紹介

製造担当:田辺 実
製造担当田辺 実

三条市出身。23歳で五十嵐刃物工業株式会社に入社。鍛造や研磨など、刃物づくりの工程を一通り経験し、現在は仕上げを担当している。「ここでは、昔ながらの鍛造という製法を行っています。自分の想像したものを形にできるのはとても面白いですし、やりがいを感じますね」と、田辺さん。根っからのものづくり好きで、休憩時間も趣味でナイフづくりを行うこともあるそう。「自分でつくったナイフを使って、焚火をするのが楽しみなんです」と、うれしそうに微笑む。

店舗詳細

店舗名称 五十嵐刃物工業
住所 新潟県三条市金子新田丙646-1