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種類豊富な地酒と、地元でとれた魚が満載の料理に定評がある胎内市の旅館。静岡県産の抹茶を使用した名物「生抹茶ようかん」は、濃厚な味わいが人気を集めている。

ときや旅館 なまこ壁の蔵が趣を感じる

大正から続く昔ながらの和風旅館

胎内市にある「ときや旅館」は、1924(大正13)年に創業した旅館。気軽に泊まれる昔ながらの和風旅館として、地元民から愛されている。日本一小さい山脈「櫛形山脈」の登山口が近いこともあり、春になると登山目的で宿泊する客が多いという。また、JR中条駅から徒歩1分という好立地。周辺には大企業が集まるため、長期出張で滞在する宿泊客もいるそうだ。そんな宿泊客をもてなすのが、種類豊富な地酒と、地元でとれた魚をふんだんに活かした料理。調理場に立つ3代目の佐藤佳照さんは、「中でもふぐは人気ですね」と教えてくれた。刺身はもちろん、カマの天ぷらやアラで出汁をとった鍋など、ふぐをまるごと堪能できるコース料理だ。リピーターからは、「豪華な食事が忘れられない」「どの料理もお酒が進む美味しさ」と絶賛されている。

蔵を改装した趣のある宴会場

約100年続くときや旅館。館内のいたるところに施された装飾や骨董品がその歴史を物語っている。特筆すべきは、昭和初期に建てられた蔵。日本伝統の様式「なまこ壁」の外壁が印象的だ。改装の際にリノベーションされ、現在は会議室や宴会場として使用されているという。3代目の佐藤さんは、「2021年に国の有形文化財に指定されました。趣のある部屋として、多くの方から好評いただいています」と、語る。

濃厚な味わいの「生抹茶ようかん」

近年、ときや旅館の名物となっているのが、「生抹茶ようかん」だ。静岡県産の上質な抹茶をたっぷり使用しており、ぷるんとした食感と濃厚な抹茶の味わいが美味しい。味もさることながら、抹茶本来の美しい色も特徴的。3代目の佐藤さんは、「菓子職人ではなく料理人ならではの技かもしれません。どうやって抹茶の色を活かしているかは企業秘密にさせてください」と、照れながら笑う。一本一本手作りのため数に限りがあるというが、ちょっとした手土産として買い求める地元民も多いそうだ。

  • ときや旅館
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生産者紹介

3代目:佐藤佳照
3代目佐藤佳照

胎内市出身。新潟市の調理師学校にて料理の基礎を学ぶ。デパートの食堂やラーメン店で腕を磨いた後、30歳の頃に地元に戻り、ときや旅館の3代目を継いだ。地魚をふんだんに使った料理で宿泊客をもてなすほか、「生抹茶ようかん」などオリジナル商品も考案している。近年は、敷地内で梅や桃、ぶどうの栽培に挑戦。収穫したての新鮮な果物を料理のデザートとして提供している。「今では4代目の息子も調理場に立っています。家族みんなで、代々受け継ぐ旅館を守っていきたいですね」と、笑顔を見せた。

店舗詳細

店舗名称 ときや旅館
住所 新潟県胎内市西栄町6-21