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海産物の加工品を製造する会社。「鮭のしぐれ煮」は、鮭のまち村上でも珍しい一品で、「甘じょっぱくて、白ご飯が進む美味しさ」と幅広い世代から人気を集めている。

村上こがね 上質な村上鮭を厳選して加工

地元民も絶賛。看板商品「鮭のしぐれ煮」

村上市の「村上こがね」は、魚や岩海苔、ワカメなど、海産物の卸販売や、水産加工品を製造する会社。道の駅やホテルの売店、セレクトショップに卸している。中でも力を入れているのは、鮭の加工品だ。それもそのはず、同市は全国的に「鮭のまち」として知られている。毎年11月下旬になると、三面川(みおもてがわ)に鮭が遡上。伝統漁法「居繰網漁(いぐりあみりょう)」で取れる鮭を、地元民は頭から尻尾まであますことなく味わう。村上こがねが扱う商品の中で一番人気は、「鮭のしぐれ煮」。代表の勝見賢策さんは「牛や貝のしぐれ煮はあるけど、鮭は珍しいです」と語る。「村上でもあまり見たことがない名物を作りたい」という思いから考案した商品である。三面川産の鮭と千切りにしたショウガを合わせて、しょう油ベースの味で煮付けている。地元民からは「甘くて、子どもも食べやすい」「ほかほかの白ご飯が止まらない美味しさ」と大好評。北海道産の上質な昆布で鮭の身を丁寧に巻いて炊き上げた、郷土料理「鮭の昆布巻き」も自慢の一品だ。「しっかりと味が染み込んでいて美味しい」と人気を集めている。

江戸時代から根付く、村上の鮭文化

村上に伝わる鮭文化の始まりは、200年ほど前まで遡る。村上藩にとって鮭は大切な収入源だったが、江戸後期になると、鮭が年々不漁となっていった。そんな実情を嘆いた藩士の青砥武平治(あおとぶへいじ)が、「鮭には回帰性があります。そこで、三面川に鮭が産卵しやすい人工の分流を作るのはどうでしょう」と藩主に提言した。藩はすぐさまその案を採用し、河川整備を開始。じつに30年に及ぶ大工事が行われ、増殖事業が成功した。三面川は「世界で初めて鮭の増殖に成功した川」として歴史に刻まれたのだ。鮭に救われた背景から、やがて「決して鮭を粗末にしてはならない」という精神が芽生え、さまざまな部位を工夫を凝らして調理するようになった。中でも冬の風物詩・塩引き鮭は全国的な知名度を誇る逸品だ。他にも、酒びたし・昆布巻き・はらこ丼など、その数100種類以上。個性豊かな鮭料理は、村上の郷土料理として受け継がれている。

  • 村上こがね
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生産者紹介

代表:勝見賢策
代表勝見賢策

村上市出身。バス会社に3年間勤めた後、独立。元同僚と一緒に海産物の問屋「こがね商事」を立ち上げる。海産物全般を扱う中で、「やっぱり村上の鮭料理は別格。美味しさをもっと全国に広めたい」という思いが芽生え、1990年、鮭の加工品に特化した会社「村上こがね」を創業。三面川鮭産漁業協同組合から鮭を仕入れ、鮭の加工品を製造している。「毎年、遡上のシーズンになると、今年は大漁かな?とドキドキします。そのスリルが楽しいですね」と、生き生きと語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 村上こがね
住所 新潟県村上市久保多町8-3