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「岩船産コシヒカリ」で有名な村上市小岩内地区で、米やミニトマトの栽培をする農業法人。ドローン導入やデータ収集をすることで、持続的でスマートな農業を実現している。

MIRAIこいわうち テクニカルな栽培方法を実践する農業法人

若い世代が持続的に働ける環境を整える

村上市小岩内地区で、米やミニトマトの栽培を行っている「MIRAIこいわうち」。家族経営の農家が多い小岩内地区で、初めて誕生した農業法人だ。設立メンバーである高野貞昭さんは、「若い世代に引き継ぐために、地域の農地を守りたい!」という思いから設立を決意したという。「昔ながらの農家が多い小岩内地区は、生産者の高齢化や機械の老朽化が深刻な問題となっています。若手農家を増やすためにも、農業法人を設立して持続的に働きやすい環境を整えることが必要だと思いました」と、高野さんは語る。

ドローンを導入して「スマート農業」に取り組む

「MIRAIこいわうち」では、ドローンを導入して「スマート農業」に取り組んでいる。高野さんは農業法人を設立する際に、まずドローンの免許を取得したそうだ。その理由は、なるべく作業者に負担がなく、効率的に作業できるような仕組みを作りたかったからだという。「農業においてネックになってくる作業は、腰をかがめることです。ドローンを導入することで田んぼに入らずとも作業できるので、作業の効率化にもつながっています」と、高野さんは語る。現在では、追肥をする際に使用するだけではなく、プロモーション用の作業風景撮影にも活用している。また、ドローンを導入した理由について、「単純に私がドローンを飛ばしたかったのもあります。男のロマンですよね!」と笑う高野さん。農業の未来について真剣に考えながらも、楽しみながら取り組む姿が印象的だ。

データに基づいて栽培したミニトマト「ミライnoドルチェ」

「MIRAIこいわうち」で特に力を入れている作物は、「養液栽培」で育てているミニトマト。「ミライnoドルチェ」というブランド名で販売しており、「甘さが強くトマト嫌いの子どもでも食べられる」と評判だ。「トマトは人間の体と似ているんです。ストレスを与えずに自然体で育てたトマトは、健康で美味しいトマトになります」と高野さん。ストレスを与えずに育てるために、毎日欠かさずミニトマトの観察を行っている。「トマトノート」という観察ノートに、その日の天候・日射量・トマトの健康状態などを記録。そのデータをもとに、日々与える養液の量を調整しているという。さらに、週に一回トマトの生育調査を実施。根の長さ・葉の長さ・実の数など、前回からどのくらい成長しているのかをデータ化している。「データを収集しておくことで、自分たちの自信にもつながります」と、高野さんは力強く語る。

  • MIRAIこいわうち
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生産者紹介

常務取締役:高野貞昭
常務取締役高野貞昭

村上市出身。JAに約20年間勤めていた経歴を持つ高野さん。「若い世代に引き継ぐために、地域の農地を守りたい!」という思いから、仲間と共に農業法人「MIRAIこいわうち」を立ち上げた。若手が働きやすい環境に整えるために、ドローンの導入や栽培方法のデータ化に注力。自身もドローンの免許を所持している。「薬師山の麓でドローンを飛ばしていると、とても気持ちがいいです。楽しく働くことがモットーです!」と高野さん。「どうしたらより美味しくなるのか」という探求心を強く持ちながら、仲間と共に楽しんで農業に取り組む姿勢が印象的だった。

店舗詳細

店舗名称 MIRAIこいわうち
住所 新潟県村上市小岩内1169-1