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惣左ヱ門は、緑あふれる自然豊かな佐渡島・羽茂地区にある農家。柔らかく濃厚な甘さの八珍柿や、言わずと知れた銘米「コシヒカリ」を栽培している。

惣左ヱ門 斜面上に海まで広がる羽茂地区の果樹畑

トロ~リ甘い八珍柿を栽培する農家

自然豊かな佐渡島にある「惣左ヱ門(そうざえもん)」は、米と柿を主に手掛けている農家。米は、おそらく江戸時代から栽培しているとされ、柿においても60年以上の栽培歴を誇っている。現在、柿を育て始めてから3代目。代表の金子洋樹さんは、「より美味しい農作物を届けたい」という想いを持ち、土作りからこだわって栽培に取り組んでいる。惣左ヱ門の育てる柿は、新潟では「八珍柿」とも呼ばれる品種。正式名称を「平核無(ひらたねなし)」といい、その名前通り「種がない」という、とてもめずらしい柿だ。いわゆる「渋柿」だが、渋を抜いて熟成させれば、甘柿とは比べ物にならないくらい「濃厚な甘さ」に仕上がる。さらに、日が経つごとに、トロ~リとした「柔らかな食感」に変わっていくことも特徴。惣左ヱ門の育てた八珍柿を食べた人は、「柿ってこんなに甘くて柔らかくなるのか!」と一様に驚くという。

太陽をたっぷり浴びて実る羽茂産の果樹

惣左ヱ門が位置するのは、佐渡市南部の「羽茂地区」という、果樹栽培に適した地域だ。この一帯は、海に向かって下っていく「斜面状」になっており、日照時間が長い。そのため、果樹はたっぷりと光合成をすることができ、果実に栄養をたっぷりと蓄える。さらに、雪国の新潟県にあって、「温暖な気候」に恵まれていることも特徴の一つ。佐渡島は、日本海を流れる暖流と寒流がぶつかる「潮目」に近く、その影響から冬は本土よりも気温が高くなるのだ。そのため、果樹は活発に生長することができる。こうした環境で実る「佐渡産の果物」は、糖度が高く、全国的にも人気を集めている。

  • 惣左ヱ門
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生産者紹介

代表:金子洋樹
代表金子洋樹

佐渡市出身。進学を機に上京し、一度は横浜市で就職した。だが、故郷の佐渡市が主催するイベントに参加する内、帰郷することを考え始めたという。当時思い出したのは、「佐渡は若者にとって戻ってきたい場所ではないだろう」という祖父の言葉。しかし、金子さんは、父や周囲の農家の姿を見聞きし、ついに地元へUターンすることを決意した。「たしかに、佐渡は就職先として選びやすい地域ではないと思います」と言う金子さん。「ですが、果樹栽培に適した環境があり、大きなチャンスがあることも事実です」と熱く続ける。「生産者や農地の所有者と、若者が出会い、就農したいと思えるきっかけを与えられれば嬉しいです」と想いを語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 惣左ヱ門
住所 新潟県佐渡市羽茂上山田641