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1985年皇室献上米に選ばれた経歴を持つ「魚沼産コシヒカリ」を代々作り続ける「雪国魚沼山家農園」。アメリカ研修を積んだ9代目が、米作りと独自の「ホップ栽培」に取り組む。

雪国魚沼山家農園 恵まれた環境で最上級の米を作る

味・品質ともに一級品の魚沼産コシヒカリ

十日町市で代々、魚沼産コシヒカリを生産してきた「雪国魚沼山家農園」。魚沼地域に属する十日町市は信濃川の中流に位置し、国内有数の米の産地として知られている。この地は、古くより発生していた信濃川の洪水により、砂状の土壌が堆積し肥沃な大地を形成して来た歴史がある。砂地の土壌は窒素分が抜けやすく、米の品質低下の一因となるタンパク質の蓄積を防ぐ。また、春と秋には信濃川から発生する朝霧が、水稲の成長に必要な水分をたっぷりと供給してくれることに加え、朝晩の大きな寒暖差により甘みが凝縮され良質なお米が育つのだ。さらに、山家農園のある木落地域は十日町市の中でも美味しいお米ができると評判の地域。川が近いため、朝霧や水分が豊富で、土地が開けており太陽の光もよく当たるからだ。魚沼地域の中でも恵まれた風土だからこそ栽培できる特別なお米と言える。1985年には名誉ある皇室献上米として選ばれた経歴を持つ。全国でも稀な味・品質ともに一級品と言える貴重なお米の栽培を担っている。

9代目若手農家の新たな取り組みに注目!

代々米農家として営んできた山家農園だが、現在9代目を担う山家悠平さんの取り組みで、新たに農薬を使用しないコシヒカリの栽培や、ホップの栽培に挑戦。コシヒカリの栽培においては、オーガニック先進国であるアメリカの農業研修で学んだ、「循環型農業」を積極的に取り入れている。栽培期間中、農薬や除草剤・殺虫剤などを使用せず、自然の力で育てるこの農法は、地球環境にも優しく安全性も高い。また、新たな作物の魅力を伝えるべく、こちらもアメリカ研修時に出会った「ホップの栽培」にも着手。現在では、地元のブルワリーに、ビール生産用のホップを届ける他、ホップのサイダーも開発。悠平さんは、伝統的な魚沼産コシヒカリの栽培を続けながらも、日本では馴染みの薄い「ホップ」について、積極的にSNSなどで紹介するなど、新たな農業の魅力と作物の美味しさを全国へと発信している。

  • 雪国魚沼山家農園
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生産者紹介

9代目:山家悠平
9代目山家悠平

十日町市出身。高校卒業後、新潟大学農学部で大学院まで学ぶ。卒業後は、外資系化学企業に就職し、営業職として3年ほど働く。実家が農家ということもあり、以前より興味があった新潟大学のアメリカ農業研修に参加。オーガニック先進国アメリカで、循環型農業とホップの魅力に出会う。帰国後、地元で地域活性化に貢献する人生を送りたいとの思いで就農を決意。伝統の魚沼産コシヒカリの栽培に、アメリカで学んだ循環型農業を活用し新たな挑戦を続けている。また、日本では馴染みのないホップの生産を通じ、その魅力を伝えたいとも語る。今後は農家民宿の経営など、農家の枠を超え、農業の楽しさ・美味しさ・魅力を全国へと発信したいと意気込みを見せる。

店舗詳細

店舗名称 雪国魚沼山家農園
住所 新潟県十日町市木落688-1