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長岡市山古志地区の震災後10年目という節目に設立された任意団体。アルパカの毛を使用した雑貨の企画・生産・販売を通じ、復興支援への感謝の想いを発信し続けている。

山古志どんぐりの会 アメリカの牧場から寄贈されたアルパカ。震災復興のシンボルになっている

感謝の想いを全国へ伝える「山古志どんぐりの会」

「山古志どんぐりの会」は、中越大震災からの復興に感謝する想いを全国へ伝えるべく設立された団体。地域の牧場にて飼育されているアルパカの毛を使い、感謝の気持ちを込めた雑貨の企画・販売をする。また、福祉施設「NPO法人ピュアはーと」や「就労支援ワーク&カレッジOneながおか」、「社会福祉法人 大石福祉会こばと」へ生産を委託し、福祉との連携を実現している。グッズはイベント出店や地域の交流施設「おらたる」などで販売。中でもストラップは、販売から5年の間に約5,000個を販売する人気グッズとなった。地域開催の山古志産業まつりや、中学生の農泊体験学習では、手作り体験を実施。アルパカグッズは、地域在来の唐辛子「かぐら南蛮」や伝統の闘牛大会「牛の角突き」などに並ぶ、新たな地域特色となり始めている。

地域の新たな顔となっているアルパカ

山古志地区は長岡市の山間地にある地域で、現在14の集落で構成されている。錦鯉の産地として知られるほか、盛んだった牛の畜産業を生かした闘牛イベント「牛の角突き」が有名だ。近年は、アルパカも山古志地区の新たなトレードマークとなっている。このアルパカは、震災後の2009年に日米友好の証として、アメリカのコロラド州にある牧場から寄贈された。現在、地域の牧場にて飼育しているアルパカは約30頭。加えて、20頭ほどが県内各所の小学校やイベントに貸出され、人気を集めている。アルパカは、もともと寒い地域に住む生き物で暑さに弱いため、例年6月初旬には毛刈りをする。収穫した毛は、手触りの良さと暖かさが特徴で、山古志どんぐりの会のグッズや、見附市のニット工場で高級衣類に加工されている。

  • 山古志どんぐりの会
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生産者紹介

会長:樺澤正雄
会長樺澤正雄

長岡市山古志地区出身。地域の市役所支所長を定年まで務めた後、個人農家として暮らしている。2009年からは、山古志どんぐりの会の発足メンバー・代表となる。会の取りまとめ役として、打ち合わせ・イベントの調整を担当している。「復興支援へ感謝する気持ちを伝えるために企画したストラップを、多くの人に手に取ってもらえて嬉しい」と語る。また、福祉施設の人がグッズ作りにやりがいを感じてくれていることにも、喜びを感じている。今後も「復興のシンボル」のアルパカを通じて、支援感謝の気持ちを全国に発信し続けていくとともに、山古志地区の活性化を目指していく。

店舗詳細

店舗名称 山古志どんぐりの会
住所 新潟県長岡市山古志種苧原3950