いたみ果樹園
新潟県加茂市 店舗カテゴリ:果樹園丁寧な剪定と有機質肥料の活用で、「健康な樹づくり」に取り組む果樹農家。こうして育てた果物は、「甘みが強く濃厚な味わい」と多くのリピーターから評判だ。
健康な樹を育て、美味しい果実を収穫
いたみ果樹園は、加茂市で和梨やル・レクチェ、桃などを栽培している果樹農家。果物本来の甘さを引き出すために、「樹づくり」を大切にしている。5代目の伊丹芳彰さんは、「果物は、樹を育てて実を収穫する作物です。健康な樹でないと美味しい果物は収穫できません。だからこそ、いかに健康な樹を育てるかが重要なんです」と語る。そこで取り組んでいるのが、有機質肥料を活用した栽培。樹が特に体力を使う「開花時」と、疲れがたまる「収穫後」に堆肥を与えている。「有機質肥料は、樹の健康を維持するために使用するイメージです。信濃川中流域の加茂市は、肥沃な土壌が広がる地域。もともと栄養価が高いので、そこまで肥料は必要ないんです」と伊丹さん。それぞれの果樹の顔色を伺いながら、必要なタイミングで適切な量の肥料を与えられるように調整しているそうだ。
桃栽培のポイントは、手間と時間をかけた剪定
いたみ果樹園は、桃の栽培に力を入れている。大玉で甘みの強い桃を育てるために、こだわっているのが「剪定作業」とのこと。剪定をする際のポイントとして、大きく分けて2つの考え方がある。1つは、古い枝を落として新しい枝を育てる方法。もう1つは、良い枝を見極めて長く育てる方法。いたみ果樹園では後者の方法で剪定を行っているそうだ。「新人よりもベテランのほうが、勝手がわかってきて効率良く仕事ができますよね。それは果樹も同じなのかもしれません。それだけ手間と時間はかかりますが、形が均一で糖度の高い桃が実るんです」と伊丹さん。さらに剪定では、枝を切りすぎないように心がけているそうだ。これは、なるべく葉っぱを大きく成長させないための工夫。枝を切りすぎてしまうと、その分スペースができるため、葉っぱを大きくしようとエネルギーを消費してしまう。「小さい葉っぱは、よく働いてくれるんですよ。小さい葉っぱが多いと、光合成率も高いと思います。たくさん光合成をするほど、甘みが強く濃厚な味わいに仕上がります」と、伊丹さんは教えてくれた。
生産者紹介
代表伊丹芳彰
加茂市出身。祖母の勧めもあり、家業の果樹園を継ぐ。「就農して3年くらい経ったころから、農業が面白くなってきましたね。だんだんと自分なりの栽培方法を試すようになりました」と語る。そんな伊丹さんは、果樹栽培が盛んなさまざまな産地へ研修に行くほど、研究熱心だ。「日々、園地をきれいに保てるように心がけています。お客さんからは見えない部分ですが、食品を扱う現場ですからね。園地がきれいなほうが、モチベーションも上がります」と微笑む。
店舗詳細
店舗名称 | いたみ果樹園 |
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住所 | 新潟県加茂市大字山島新田755 |