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酒米作りにおいて、最高品位の「特等」を獲得したベテラン農家。ほかにも、多種多様な米・野菜を手掛け、味噌や茄子漬けなどの加工品作りにも挑戦している。

三十六 長谷川農園 長岡の豊かな自然を活かした農業を行う

「特等品位」の酒米を生産するベテラン農家

「三十六 長谷川農園」は、酒米こと「酒造好適米」を主に生産している農家。新潟県生まれの品種「五百万石」「越淡麗」や、酒米の王様と称される「山田錦」も手掛けている。中でも、特に力を入れて栽培しているのが、新潟生まれの「五百万石」だという。この品種は、現在、最高峰の品種とされる「山田錦」に抜かれるまで、日本一の生産量を誇った人気の酒米だ。新潟発祥の酒米だけあって寒冷な気候にも適するのが特徴の一つ。しかし、稲は本来、温暖な地域に生息する植物。高品質な酒米を新潟で育てることは難しいとされる。そんな中、長谷川農園は、2019年産の五百万石が、なんと最高品位の「特等」に認定され、新潟県内の農家として快挙を果たした。

酒米農家が挑戦する「味噌づくり」

長谷川農園では、もちろん酒米以外にも、食用米のコシヒカリや、その他さまざまな野菜も育てている。特に野菜は、じつに多種多様で、ナスやズッキーニ、トマトをはじめ、なんと50種類以上も手掛けているという。生産した農作物は、地元の直売所や飲食店などに卸している。その品質はとても良く、取引先の飲食店には、長岡市外でも知られている有名店も多い。同農園は、そんな自家栽培の農作物を使った「加工品作り」にも挑戦している。中でも注目したいのが、全国的にもめずらしい「酒米から作った味噌」だ。商品名は、「えちご味噌 山本三十六(やまもとみそろく)」。旧山本村の宮路地区にて作った酒米を使った味噌であり、長岡市出身の偉人・山本五十六との語呂合わせから、この名前にしたという。なんとも洒落っ気の効いた商品だが、その美味しさは抜群!食用米から作った一般的な味噌と比べ、香りが華やかでフルーティなのが特徴。さらに、あっさり甘めの味わいながらも、深いうま味のある味わいに仕上がっており、味噌汁にすればガブガブ飲めてしまうと大好評だ。さらに、味噌造り体験に来た地域の子どもたちが、一度舐めはじめると止まらなくなってしまうそうで、誰からも愛される自慢の商品なのだ。

  • 三十六 長谷川農園
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生産者紹介

代表:鈴木至門
代表鈴木至門

結婚を機に、妻の実家である米農家(長谷川農園)に就農し、野菜作りを担当。さらに近年は、その農作物から作る加工品の開発・生産にも力を注いでいる。中でも、越後味噌「山本 三十六」は、地元・摂田屋の名店「味噌星六」へ修行に行くほどの注力っぷり。「味噌づくりを始めるにあたって、せっかくならば自分たちが生産している自慢の酒米を生かしたいと思い、酒米を使った味噌を作ることにしました」と語ってくれた。酒米農家であった「三十六 長谷川農園」に新しい風を吹き込んだ鈴木さんは、これからも多様な農産物や加工品を届けてくれるだろう。

店舗詳細

店舗名称 三十六 長谷川農園
住所 新潟県長岡市浦瀬町12-1