マルニチガイ・丁字
新潟県新潟市西蒲区 店舗カテゴリ:食品製造・加工築100年以上の古民家を再生して営むレトロな雰囲気のベーカリー&カフェ。シェフ自らが美味しいと感じた上質な食材のみを使い、素朴な味わいのパンや料理を提供している。
「古き良き」を大切にするベーカリー&カフェ
マルニチガイ・丁字は、新潟市西蒲区の小さな集落内にある隠れ家的なベーカリー&カフェだ。店を営む杉本夫妻の明るく親しみやすい人柄が、一度訪れた人を常連客にしている。店舗は築100年以上、大正11年に建てられた古民家を利用。情緒ある日本家屋風の店を開きたいという想いから、県内各地を回って見つけた物件である。リノベーションする際も、レトロな風合を残すこだわりの内装を施した。提供しているパンや料理、コーヒーは、美味しさ・安全性の観点から厳選した素材を使った商品ばかり。特に、パン生地の原料となる小麦は、シェフ自らが栽培地へ訪れ、生産者に育て方を確認。上質なものだけを選び抜いた。パンは店頭以外にも委託した店舗や、全国のイベントで販売。他では味わえない美味しさが好評で、瞬く間に完売する人気商品だ。
他にはない古代小麦で作るこだわりのパン
マルニチガイ・丁字のパンは2種類、北海道産小麦を100%使用した「北の大地」と、古代小麦の全粒粉を配合した「古代の力」がある。どちらも、原料一つ一つを選び抜いたこだわりの商品だ。古代小麦は、現在広く栽培される小麦の原種であり、一般的な小麦と比べアレルギーの発症率が低いことから注目を集める。力強く素朴な味わいと、安全性の高さから、マルニチガイ・丁字では原料として採用した。また、パン生地を発酵させるために混ぜ込む「酵母」には、純正のドライイーストを使っている。短時間発酵を促すイーストフードや、パンを膨らませるベーキングパウダーは不使用。酵母の力だけで、じっくりと時間をかけて生地を膨らませ、小麦の甘み・香りを引き出す、昔ながらの製法でパンを作っている。
妻のために始めたパン作り
シェフの杉本さんがパンを作り始めたきっかけは、妻の愛さんが体調を崩し、添加物の入った食品を食べられなくなったことだった。京都に「無添加のパン」があることを知った杉本さんは、さっそく商品を取り寄せる。そのパンは、妻が食べられた上、驚くほど美味しかった。「このパンを毎日食べてもらいたい。むしろ、自分が食べたい!」と感動した杉本さんは、生産者を訪ね、作り方を直接教えてもらう。その後、妻の地元新潟県に移り住み、ベーカリー&カフェの店を開いた。レシピは、自作の石窯や新潟の気候に合わせて調整。さらに、パンが柔らかくなるよう、生地の焼成を2回へ増やす。毎日食べても飽きのこない「自分たちが食べたい味わい」を作り上げた。
生産者紹介
シェフ杉本正道
静岡県出身。「体に優しいパンと料理で笑顔を作ること」を目標に掲げるシェフ。妻のために無添加パンの作り方を学び、薬膳師や食育マイスターの資格を取得した。「食」こそが健康に大切であると考え、良質な食材のみを使う。趣味は食べ歩きで、各地にて開催されるグルメイベントへ積極的に参加。その際に見つけた美味しい食材は、自身の店で提供する商品へ取り入れている。また、貿易関連の仕事に携わっていた経験から、輸入品の扱い方に問題意識を持ち、原材料を国産にこだわる。さらに、アレルギーを持つ人々との出会いを通じ、自身の作る食品をより多くの人が食べられるようにしたいと考え、食材選びや調理方法に工夫を重ねている。
店舗詳細
店舗名称 | マルニチガイ・丁字 |
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住所 | 新潟県新潟市西蒲区巻東町128-1 |
営業時間 | 11:30~15:00/17:00~20:00 |
定休日 | 月曜日〜水曜日 |