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全国でも1%未満の農家しか認められていないJGAP認証を取得。120枚以上ある田んぼそれぞれに合わせ、真心の込もった栽培を実施しており、極上のお米を生産する。

有限会社啓愛ファーム 雪解け水が育んだ南魚沼産コシヒカリは絶品の一言に尽きる

丁寧な栽培と地域貢献に努める米農家

啓愛ファームは南魚沼市山谷地区にある農家。全国的にも有名な南魚沼産コシヒカリを始め、新之助やこがねもちなどを栽培している。モットーは「丁寧に栽培、決して妥協しない」。我が子へ愛情を注ぐように手間を惜しまず、120枚の田んぼを毎日観察し、それぞれに合わせた管理をしている。食用米とは別に生産している酒米「五百万石」は、地元の有名な蔵元「八海山酒造」にて使用されるほど高品質。地元で信頼されている農家だからこそ高い評価を受けており、根強いファンが多い。 「今後は高齢化で田んぼが人の手を離れることが増えていく。啓愛ファームが受け皿になりたい」と代表取締役の板鼻さんは語る。田んぼが増えるほど、作業量は膨大になり管理は大変なる。南魚沼市は生産米の評価が全国で最も高い地域の一つだ。その期待に答えつつ耕作放棄地を増やさないよう、板鼻さんは挑戦している。

極上の米を生産できる南魚沼市山谷地区

自然豊かな南魚沼市山谷地区は、米の栽培に最適な自然環境がある。その理由は大きく2つ。1つ目は「昼夜の激しい寒暖差」。日本海側は春から夏にかけて日照時間が長く、稲が活発に光合成をして栄養分を生成できる。夜に気温がグッと下がることで、稲は呼吸活動を抑え、エネルギーを消費することを抑える。これを毎日繰り返して実った米は、もちもちとした食感と優しい甘味のある極上の美味しさになる。2つ目は「澄んだ雪解け水」。山に近い山谷地区には、ミネラルが豊富に含まれ、余分な栄養分の少ない川が流れている。米の実る登熟期には、吸水性の低いたんぱく質を米に蓄えさせないよう、栄養分を与えないことが望ましい。栄養分の少ない水は農家が稲の生育をコントロールしやすく、米の栽培に適している。時期を迎えた頃に田んぼから栄養分がなくなることで、米はさらにもっちり感が強まり甘味が増すのだ。

食の安全認証「JGAP」を取得

啓愛ファームは全国でも認められた農場が1%未満のJGAP認証を取得している。JGAPは食の安全や環境保全に取り組む農場に与えられる認証制度だ。取得には、研修に参加するか、専門家の指導を受けなくてはいけない。さらに、厳しい審査を乗り越える必要があるため、限られた農場のみが取得しているのだ。認証を受けた後も、農産物の生産に使用した資材や実施した作業をまとめて日誌に書き、一般に公開することが求められる。生産の「見える化」が徹底されており、認証を受けた農産物は安全な品質であることを証明されている。

  • 有限会社啓愛ファーム
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生産者紹介

代表取締役:板鼻正和
代表取締役板鼻正和

南魚沼市出身。東京農業大学の産業経営学科にて経営学を学ぶ。2010年、卒業後に実家で就農。自身も若くして経営者になった父の想いから、2017年には代表へ就任した。稲作は植物が相手にするため、思い通りにならないことも多いという。そのたびに考え、栽培方法を細かく調整する。常に変化する状況に対応するのは、農家ならではの大変さと面白さだという。美味しいお米が収穫できたときは、とても嬉しいと笑顔で話す。高齢化が進み、田んぼの管理する人が減少しつつある。しかし、板鼻さん自身が受け皿となり、南魚沼市に寄せられる美味しい米の生産地という期待に答え続けたいと語る。

店舗詳細

店舗名称 有限会社啓愛ファーム
住所 新潟県南魚沼市山谷486-1
定休日 日曜