Farm EDOYA
新潟県新潟市南区 店舗ジャンル:農家・農業法人果物の名産地・旧白根市大郷地区で、和梨やル・レクチェを栽培する農家。「ストレスなくのびのびと育てること」を大切に、新潟の美味しい果物の認知度向上を目指す。

農業団体で働いた経験をきっかけに農家を志す
「Farm EDOYA」は、新潟市南区の果樹農家。代表・長谷川瞬さんが2025年に立ち上げた。もともとは、農道や用排水路の整備などを行う農業団体職員として働いていた長谷川さん。農家と接する中で、自らが生産者になりたいと感じるようになったという。そして、数年間の農業大学校や農家での研修を経て、40歳の節目に新規就農した。屋号の「EDOYA(江戸屋)」は、長谷川さんの親戚がかつて営んでいた菓子店の名前だそう。「子どもの頃、よく祖母と手をつないで歩いて行った思い出があります。思い入れが強かったのと、覚えてもらいやすい名前だなと思ったので、受け継がせてもらいました」と、長谷川さん。栽培品目は、和梨とル・レクチェ。元々あった畑と作業場を借り受けて、栽培している。「新潟はお米で有名ですが、果物も特産ということはあまり知られていないですよね。和梨は品種ごとに味や食感がまったく違うことを、知らない人も多いと思います。EDOYAの果物を通じて、少しでも多くの人に知ってもらえたらと思うんです」と、力を込める。
人とも樹ともコミュニケーションを取る
Farm EDOYAの畑があるのは、果物の名産地・旧白根市大郷地区。信濃川と中ノ口川、2つの一級河川の恩恵を受ける肥沃な土壌が、品質の高い果物を育てる。そんな恵まれた土地で果樹栽培を行うFarm EDOYAだが、栽培方法にも細やかなこだわりがある。長谷川さんは「葉と根では必要な栄養が異なるので、それぞれに合わせた肥料を与えています。また、雑草はほどよく残します。草があることで、土の中の水分が必要以上に蒸発することを抑えられたり、通気性や排水性が向上したりするんです」と、教えてくれた。こうした知識は、ほかの農家や市の研究施設、肥料や資材のメーカーなど、幅広い人脈から得た情報に基づいている。「いろんな人とのコミュニケーションを大事にしています。教えてもらった話を参考に、『可能性があるならやってみよう』と、積極的に取り入れるようにしていますね」と、長谷川さん。果物を育てる上で大切なのは、「ストレスなくのびのびと育てること」だと考える。「人間にとって良いことは、樹にとっても良いことだと思うんです。だから、人と話すように、樹とも向き合うことを心がけています。本当に話しかけていることもありますよ」と、無邪気に笑う。
生産者紹介

代表長谷川 瞬
阿賀野市出身。大学を卒業後、会社員を経て、農業団体に約12年間所属。農家と関わる中で、自身も農家を志すようになり、農業大学校の社会人コースに進学した。在学中から合わせて3年ほど、三条市や旧白根市大郷地区の果樹農家で現地研修を経験。40歳で新規就農した。長谷川さんには、農業を通してやりたいことがあるという。「病気の子供たちやその家族が過ごす施設への寄贈をしたいと思っています。また、子ども向けの料理教室でEDOYAの果物を使ってもらい、梨やル・レクチェは新潟が誇る特産品であることを子どもたちに知ってほしいです」と、語る。今後の目標について伺うと、「『農業をしたい』と思う若者が増えるような仕事をしたいです。うちの子どもたちには、夢に向かって頑張る親父の背中を見せていけたらと思います」と、笑顔を見せた。
店舗詳細
店舗名称 | Farm EDOYA |
---|---|
住所 | 新潟県新潟市南区大郷2676 |