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魚沼産の豚肉をはじめ、地元食材を使った惣菜が人気の精肉会社。中でも新鮮な豚の生ホルモンは、魚沼地域のソウルフード「もつ焼き」用として地元民から親しまれている。

有限会社まきば 食の安全を追求し、すべて自社で一貫生産

魚沼の「もつ焼き」文化を支える精肉店

有限会社まきばは、南魚沼市にある精肉会社。魚沼産豚肉の加工のほか、地元食材を使ったコロッケやメンチカツなどの惣菜を自社で製造・販売している。創業者の桑原家達さんは、もともと養豚農家を営んでおり、食の安心・安全が叫ばれる前の1970年頃から、餌を自家配合したり、畑に植えたクローバーを豚に与えたりするなど、有機質のものを活用した農業に取り組んでいた。やがて地元生協などにも卸すようになったことをきっかけに、養豚農家から精肉加工業へ切り替え、1990年に「まきば」を立ち上げる。牛・豚のロースやバラといった定番の精肉を取り扱う中、特に好評なのは豚の生ホルモン。入荷したその日のうちに加工処理しているため、鮮度の高さが魅力だ。魚沼地域のソウルフード「もつ焼き」用としての需要もあり、人気の一品。また、コロッケやメンチカツなどの惣菜は、製造のすべてを機械に頼ることはしない。要所は人の手で作業をするなど、手間をかけている。

魚沼らしいオリジナル商品で販路拡大

高品質な精肉に定評のある、有限会社まきば。同社の商品を扱う飲食店は、県外が大半を締めているそうだ。その歴史は2000年代半ばにまで遡る。当時入社した家達さんの長男で現社長の桑原一成さんは、「営業をあまりかけていなかったこともあり、顧客も売上も右肩下がり。このままではいけないという危機感がありました」と、振り返る。この状況を打破しようと会社のホームページを作成。首都圏の飲食店に手書きのダイレクトメールを送信、サンプル依頼のあった店舗から徐々に取引を広げていった。同時に、魚沼ならではの商品を開発する。雪室じゃがいもを使ったコロッケは、甘みたっぷり。ホクホク、食べごたえ満点で、子どもから大人までファンが多い。ほかにも、酒粕に漬けた味付け肉なども生み出した。2017年には、新工場を設立し生産体制を強化。顧客からの様々なニーズに応えられるようになったという。一成さんは、「他社がやりたがらない商品で差別化を狙いました。今後も魚沼の食材を活かしたオリジナル商品をどんどん作っていきたいです」と、力を込める。

  • 有限会社まきば
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生産者紹介

社長:桑原一成
社長桑原一成

南魚沼市出身。大学卒業後は、商社の営業マンとして働いていた。3年ほど勤めた後に地元に戻り、家業を手伝いはじめる。当時、会社の経営は右肩下がり。「あまり営業をかけていなかったのが問題だったので、新たな取引先を開拓することにしました」と、振り返る。県内外の飲食店へ手書きのFAXを送ったり、食品サンプルを提供したりするなど試行錯誤。徐々に販路を拡大した。目標は、魚沼ならではの食材を使ったオリジナル商品の開発。「購入頂いたお客様、生産者様、作り手である私たちの三方良しの考え方で拡大してゆきたいです」と、力を込めた。

店舗詳細

店舗名称 有限会社まきば
住所 新潟県南魚沼市山崎新田1000番地7