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地域と共に成長していく「妙高ライス株式会社」。妙高山や火打山(ひうちやま)の恩恵を受ける土地で、有機肥料メインの米栽培や販売を行う。

妙高ライス株式会社 安心で安全な品質の美味しい米を、妙高市から全国へ発信する

地域の農業に寄り添って歩んできた「妙高ライス」

2007年に妙高市で創業した「妙高ライス株式会社」。有機肥料がメインの米栽培や、米の販売事業を行っており、自社ブランド米である「妙高特上特別米コシヒカリ」は地元を中心に、徐々にリピーターが増えている。「妙高ライス」を設立したのは、現代表である太田さん。設立前は農業関連会社に勤めており、農機具と肥料の販売を行っていた。しかし、農業を経験したことがなかった太田さんは、地域農家の力になれないことがあったという。実際に農業経験を積むことで、農機具・肥料のことを深く知ることができるのでは、という思いから、1990年に個人で農業を開始。米や野菜の栽培を自ら行う中で、次第に農耕作自体の魅力にものめり込んでいった。17年間続けた中で見えてきたのは、農業関係者の高齢化や、第一次産業の担い手が減少してきている現状。妙高市も例外ではなかった。そんな中、担い手不在の田んぼを請け負い、妙高ライス株式会社を設立。「地域の田んぼを守りたかった」と太田さんは語る。

妙高山の恵みを受けた米作り

妙高ライスでは、雄大な自然の恵みを受けられる環境がある。妙高市は山々に囲まれており、昼夜の気温差が非常に大きい。日中、光合成で蓄えられたでんぷんは、夜間の低気温によって稲に定着するのだ。でんぷんを多く含んだ妙高ライスの米は、粘りがあり、甘みの強い米になっていく。また、長野県との県境にそびえ立つ霊峰「妙高山」や、日本百名山に選ばれた「火打山(ひうちやま)」には真夏でも雪が残る。豊富な雪解け水はミネラルを多く含み、春から夏にかけてゆっくりと田畑を潤す。妙高ライスでは、その清らかな雪解け水を用い、自然の力を最大限活用した米栽培を行っている。

最初から最後まで、地域のために行う農業

地域と共に成長してきた「妙高ライス」。酒用の米「五百万石(ごひゃくまんごく)」を生産し、同市にある「君の井酒造」に卸している。妙高市発展のため、様々な企業と協力していく姿勢がうかがえる。また、妙高市の農地を多く請け負っている妙高ライスは、その土地を有意義に活用していきたいと考えている。土地は使わないと荒れていくため、地域の土地を活用し、2017年から試験的に野菜栽培を開始。若手社員が牽引し、トマト、ナス、ピーマン、オクラを栽培中だ。太田さんは「様々な事業開発を行い、土地の活用と共に地域を活性化させていくことが、妙高ライスの存在意義だ」と意気込む。

  • 妙高ライス株式会社
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生産者紹介

代表取締役社長:太田恵久
代表取締役社長太田恵久

妙高市出身。高校卒業後、東京の農機具販売店に就職し、19歳で父が経営していた農業関連会社である「株式会社 三ツ和」を継いだ。農機具や肥料を販売していたが、実際に農業経験を積むことで、各製品のことを深く知ることもできるのでは、という思いから、農家へ転身。2007年に「妙高ライス株式会社」を設立した。
米や野菜の栽培を自ら行う中で、農耕作の魅力にのめりこんだ太田さん。農業を続けられるモチベーションは、「より良い農作物を作り、多くの人に食べてもらいたい」という想い。今後は自分で作った米を使用した餅やまんじゅうなどの六次産業化や、農家レストランに挑戦していきたいと語る。農地を拡大し、様々な事業を行いながら会社を大きくしていくと共に、妙高市の活性化を目指している。

店舗詳細

店舗名称 妙高ライス株式会社
住所 新潟県妙高市白山町3-1-7