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コシヒカリを栽培する加茂市の生産組合。目指すは環境保全型農業。信濃川がもたらすミネラル豊富な雪解け水を活かして、特別栽培認証や有機JAS認証の米づくりに励んでいる。

加茂有機米生産組合 スイスやドバイなど、海外輸出にも注力

広大な面積で育てるコシヒカリ

加茂市が位置するのは、越後平野のほぼ中央。東に望むのは標高1000mを超える粟ヶ岳、西に流れるのは日本一長い雄大な信濃川だ。春になると、山々からもたらされる雪解け水が、加茂川の清流となって信濃川に注ぎ込み、肥沃な大地を形成する。加茂有機米生産組合は、1988年に発足した組合。ミネラルを豊富に含んだ清らかな水を活かして、高品質な米づくりを行っている。組合員の農家は10軒以上。それだけに耕作面積も桁違い。総面積が約60haもあり、なんと東京ドーム約13個分に相当する。そんな広大な水田で育てているのが、新潟を代表するブランド米コシヒカリだ。加茂有機米生産組合の横田さんは、「コシヒカリといえば、美味しいお米の代表格。ですが、美味しいだけではなく、安心して食べられるお米を作りたいんですよね」と、語る。そこで目指すのが環境保全型農業。農薬や化学肥料の使用量を抑えて、有機質の肥料を使用した農業に取り組んでいる。

自然環境に配慮した栽培

「美味しくて、安心して食べられる米」をモットーに掲げて栽培している米の一つが、特別栽培米。農薬・化学肥料の使用量を慣行の半分以下に抑えた米として県認証を受けている。もう一つが、農薬・化学肥料に頼らずにつくる有機JAS認証の米だ。それらは、有機質の肥料を存分に活かしている。魚かす・菜種油のかすといった、動物や自然由来の肥料を施肥。土壌中で活性化した微生物が、米の成長に必要な窒素を循環させてくれる。栄養たっぷりの土壌で育つからこそ、旨味のある美味しい米に育つのだ。

生育本数を減らした、風通しの良い環境

米を育てる上で、「風通しの良い環境」は外せない条件だ。そこで、加茂有機米生産組合は、疎植栽培に取り組んでいる。疎植とは、単位面積あたりの稲の生育本数を減らすこと。苗を少なく植えることで、稲と稲の間に風が通りやすくなり、一本一本が健康に育つ。そして、太い稲から大きな穂が生まれ、一粒一粒が大きく成長。同組合の横田さんは、「本数を減らすので、その分収量は少なくなります。でも、量より質を大事にしたいんです」と、こだわりを見せる。

  • 加茂有機米生産組合
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生産者紹介

取締役:横田正稔
取締役横田正稔

新潟市出身。加茂市出身の妻・飛鳥さんとの出会いがきっかけで、2010年頃に就農。飛鳥さんの祖父が立ち上げた加茂有機米生産組合の農家として、コシヒカリを栽培している。「農業未経験だったので、大変なことばかりです。でも食べた人から『美味しい』という言葉をいただくと、頑張ろう!って思いますね。ありがたいことに、温かい手紙をもらうこともあるんですよ」と、嬉しそうな横田さん。自然環境に配慮した農業を目指し、農薬・化学肥料に頼らない米づくりに日々奮闘している。

店舗詳細

店舗名称 加茂有機米生産組合
住所 新潟県加茂市大字矢立新田521