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風光明媚な里山が広がる、蓬平温泉の老舗旅館。肌触りの良いさらりとした温泉は女性客から人気を集め、地元の食材を知り尽くした板長が作る郷土料理の数々を堪能できる。

よもやま舘 江戸時代に湯治宿として創業

長岡の奥座敷として親しまれる蓬平温泉

長岡市の蓬平(よもぎひら)は、豊かな自然と渓流に抱かれた山間に湧く温泉地で、長岡の奥座敷として親しまれている。泉質は肌触りが良く、浸かっていると肌がツルツル、すべすべになるのが特徴。温泉街にある旅館は3館あり、それぞれ自前の源泉を持っているそうだが、泉質が少しずつ異なるというのが驚きだ。温泉の歴史は600年以上といわれており、南北朝時代にさかのぼる。傷を負った武将が龍神に導かれて辿り着いたのが、白い泉だったとか。それこそが、蓬平温泉の源泉で、浸かった武士の傷がたちまち癒えたという伝説が残っている。その龍神伝説にあやかって建てられたのが、温泉街の奥に佇む高龍神社だ。以来、蓬平は伝説のご利益にあずかれるパワースポットの温泉地として、県内外を問わず多くの人が訪れている。

大自然に包まれた、江戸創業の温泉旅館

高龍神社の大鳥居を入ってすぐの場所に見えるのが、江戸創業の老舗温泉旅館よもやま舘だ。玄関をくぐると、ロビーにある大きな生け花が優しく出迎えてくれた。女将の田中さんは、「蓬平の魅力は豊かな自然です。裏山に自生している花を私が採ってくるんです」と笑う。訪れた人に季節の移ろいを感じてもらうため、飾っているという。ロビーの窓越しに見えるのは、太田川。サラサラと流れる清流の音が心地いい。山・川・花といった大自然に囲まれた、まさに風光明媚なロケーションだ。ちなみに、よもやま舘が持つ源泉の泉質は無色透明の無臭で、蓬平温泉で一番さらっとしている。炭酸水素塩泉のため、気泡が肌の角質を取ってくれることから特に女性人気が高いそうだ。

地元の食材を知り尽くした板長の手作り料理

よもやま舘の魅力を語る上で欠かせないのが、山海の幸に工夫を凝らした料理。蓬平で生まれ育ち、地元の食材を知り尽くした板長が愛情込めて作っている。たとえば、「ふきのとう味噌」や「車麩とぜんまいの田舎煮」といった山菜料理。蓬平は2〜3mの積雪がある豪雪地帯である。そのため、同館の裏山に生える山菜は、ミネラル豊富な雪解け水をたっぷり吸収して育つ。そんな栄養豊富な山菜を、従業員自ら山に入って収穫するという。すぐに何度も水洗いし、変色する前に湯がく。手間を惜しまずに丁寧に下処理するからこそ、新鮮かつ見た目も鮮やかな美味しい山菜料理ができるのだ。また、厳選した鯖や鮭の料理にも定評がある。中でも「鮭の味噌漬け燻製」は、醸造の町「摂田屋」の老舗の特製味噌を使用。味噌と燻製の豊かな風味が鮭の旨味を引き立て、「美味しすぎて、毎日食べたい」という客がいるほどの一品である。

  • よもやま舘
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生産者紹介

女将:田中郷子
女将田中郷子

見附市出身。東京の短期大学を卒業した後、地元へUターン。英語教室の講師を3年ほど務めた後、23歳の時に長岡市のよもやま舘に嫁ぐ。女将として、料理や温泉以外にも何か楽しい名物を作りたいと、日々考えを巡らす。川向うの花舞台で行われる日本舞踊は名物の一つだ。女将自らが踊りの先生にみっちり指導を受け、夕食時に従業員とともに本格的な舞を踊っている。「地元の食材を使った板長の心尽くしの料理が美味しかった、踊りが楽しかった、と喜びの声を聞くことが何よりのやり甲斐です」と嬉しそうに語ってくれた。

店舗詳細

店舗名称 よもやま舘
住所 新潟県長岡市蓬平町甲130‐1