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三条市下田地区でコシヒカリを栽培する米農家。有機農法にこだわり、一年を通じ、水田の手入れを欠かさない。安心・安全で高品質な米を食卓に届けている。

由兵衛どん 小林農園 豊かな自然に囲まれた三条市下田地区

室町時代から続く米農家

守門岳(すもんだけ)と栗ヶ岳に挟まれた三条市の下田(しただ)地区は、雪解け水が豊富で、昼夜の寒暖差が激しいことなどから稲作に適しているエリア。米どころ新潟県の中でも、「魚沼産」「岩船産」と並び、有数のコシヒカリの産地だ。この下田地区でコシヒカリを栽培する「由兵衛(よしべえ)どん 小林農園」は、室町時代から続く米農家。1456(康正2)年に、初代・小林由兵衛が、現在の同市嘉坪川地区で稲作を始めて以来、「由兵衛どん」の屋号で地域に根付いている。現在19代目の小林定良さんは、2ヘクタールある水田のこまめな手入れを欠かさず、有機栽培にこだわる。育てたコシヒカリを「由兵衛どん」としてブランド化。安心・安全なコシヒカリは、個人販売の口コミを通じて好評で、高級リゾートホテルのレストランでも振る舞われている。

高品質なコシヒカリを届けたい

米農家として、550年以上の歴史を持つ小林農園だが、三条市の下田地区でコシヒカリ栽培を始めたのは、1960年代から。国の減反政策に対応するため、小林さんの父が下田での稲作に着手したことがきっかけだった。下田は水はけがよい土質で、守門岳・栗ヶ岳から湧く雪解け水が豊富に流れ込む。イネの生育に「あまりにも環境が良すぎた」と小林さんは語る。下田で育ったコシヒカリは、甘み、粘り、ツヤ、すべてが一級品だ。山あいに水田があるため、年間収穫量は約240俵(約7トン)と多くはない。それだけに、品質の管理は行き届いている。収穫した米を、米卸販売などを扱う新潟市の会社「新潟ケンベイ」で検査。玄米のまま低温保冷倉庫で保管し、精米してから1週間のうちに出荷する。包装は、独自の機械を用いて窒素ガスを注入。米の酸化や、時間の経過による劣化を防いでいる。こうしたこだわりもすべて、「美味しいお米を食べてもらいたい」という小林さんの思いが込められている。

  • 由兵衛どん 小林農園
  • 由兵衛どん 小林農園
  • 由兵衛どん 小林農園
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生産者紹介

代表:小林定良
代表小林定良

三条市で、室町時代から続く米農家の長男として生まれる。学業を終え、米作りをしながら作業工具の輸出入関係の仕事をしていた父を手伝おうと、実家に戻った。現在は、生活雑貨や作業工具を製造する会社を経営をするなどしながら、平日の朝夕と休日を農作業に当てている。「人任せにせず、自分でできることは自分でやること」を大切にし、自宅から片道20~30分かけて下田の田んぼに通う。米作りと作業工具の製造は相通じる部分があるといい、実際に農作業用の器具を開発したこともある。今後は農業に軸足を置き、「次の代に美味しいお米作りを継承したい」と言葉に力を込める小林さん。トラクターに乗って水田を駆け回る姿が生き生きと輝いていた。

店舗詳細

店舗名称 由兵衛どん 小林農園
住所 新潟県三条市嘉坪川2丁目1番7号