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長岡市で愛される創業80年以上の老舗豆腐店。特製タレでじっくり煮詰めた、看板商品の「長岡黒いなり」は、市民のソウルフードとして根付いている。

吉田屋とうふ店 昔ながらの手作り豆腐にこだわっています

長岡名物「黒いなり」を受け継いだ豆腐店

長岡市にある「吉田屋とうふ店」は、1948年の創業以来、豆腐・油揚げ・がんもどき・厚揚げを販売してきた。新潟県産の大豆を100%使用し、手作りにこだわっている。素朴な味わいが評判高く、地元では人気の豆腐店だ。そんな同店の看板商品といえば、「長岡黒いなり」。その名の通り、黒くなるまでじっくり煮詰めた「いなり」である。じつは、この商品、もともとは別の店舗が作っていたそうだ。考案したのは、明治創業の寿司屋。多い時で、1日6000個も作る人気の商品だった。夏の長岡まつりでは、道中で黒いなりを買って、花火を見ながら食べる、というお決まりのコースがあったほどだという。そんな中、後継者不足が原因で、2007年、惜しまれつつ閉店。しかし、閉店後もファンから存続を望む電話が鳴り止まなかった。そこで、依頼を受けたのが吉田屋とうふ店だ。同店は、長岡名物を守るため、寿司屋から独自の製法を受け継ぐことを決意。今では、「吉田屋さんの黒いなり」として定着し、地元民から親しまれている。

二日掛かりで作る、黒いなり

長岡黒いなりの最大の特徴は、真っ黒になるまでじっくり煮詰めることで生まれる、濃厚な旨味だ。一口噛めば、ジュワッと甘じょっぱい味わいが広がる。その独自の製法は誕生当初から変わらない。油揚げの生地は、噛みごたえのある皮にするために、7〜8mmの肉厚にカット。それを、香りと旨味が強い菜種油でじっくり揚げ、一晩熟成。翌日、醤油ときび砂糖をブレンドした特製タレで4時間煮込む。一般的な「いなり」であれば、この「一度の煮込み」で完成となる。しかし、吉田屋とうふ店は、さらに一手間加えるのだ。煮詰まったら、秘伝のタレを継ぎ足し、また一晩熟成。翌日、さらに「二度目の煮込み」を行うことで、ようやく黒いなりが完成する。長年リピーターから厚い支持を受けている理由は、この手間暇かかった手作りの工程にある。

  • 吉田屋とうふ店
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生産者紹介

4代目:佐藤剛純
4代目佐藤剛純

長岡市出身。手作り豆腐のお店が少なくなってきたことを理由に、高校卒業とともに、家業の吉田屋とうふ店を継ぐ。20年以上にわたり、豆腐・油揚げ・がんもどき・厚揚げの製造・営業を担当。地元の個人宅を週に400軒以上回り、幼稚園やスーパーにも売り込んできた。2019年に四代目を継いでからは、「長岡黒いなり」に力を注いでいる。長岡市以外ではまだまだ認知度が低い同商品を広めるべく、新潟県内と県外合わせて約50店舗に卸して販売。「長岡名物として、全国の人に知ってもらうため、さらなる販路拡大を目指したい」と夢を語っている。

店舗詳細

店舗名称 吉田屋とうふ店
住所 新潟県長岡市川崎町2222-2