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日本海に浮かぶ佐渡島で、温暖な気候風土を生かし、米や柿・りんごなどの果実を栽培。また、6次産業化への取り組みとして、様々な加工品を製造・販売する。

こいっちゃ キンちゃん本舗 佐渡島の豊かな食材を生かした加工品を製造販売

温暖な気候を生かして果樹を栽培

「こいっちゃ キンちゃん本舗」は、佐渡島の中でも温暖な気候で知られる「南佐渡」で、米や柿・りんごの栽培を手掛けている会社。山肌を削った斜面に広がる果樹畑は、日当たりがよく温かい。また、果実がミネラル豊富な潮風に当たることで、甘みがぐっと増すという。中でも「りんご」は、「日本で最も『南』で収穫できるりんご」として知られる。栽培のこだわりは、袋をかけない「無袋栽培」と、完熟させてから収穫する「樹上完熟」。太陽の光をたっぷりと浴び、完熟するまで木の上で養分をたっぷりと吸収するため、糖度の高い「りんご」になる。また、自社栽培のりんごを、種や皮まで「まるごと」絞った「りんごジュース」は、りんごの栄養分をまるごとジュースにする全国的にも珍しい製法。りんご本来の濃厚な味わいが楽しめると人気だ。

独自の技術で佐渡の農産物を加工

佐渡の温暖な気候を生かして農作物を育てる「こいっちゃ キンちゃん本舗」は、じつは、JAXA(宇宙航空研究開発機構)のロケットや国内外の自動車・電車などの精密部品を手掛ける、同市の精密機器メーカー「セイデンテクノ株式会社」の子会社。「地域農業を支えたい」という想いから、「6次産業化」の取り組みとして、1952年に設立。農作物を栽培するにとどまらず、同社ならではの技術を「農産物の加工」に生かし、これまでにない食感や味わいの農作物加工品を提案している。特筆すべきは「米粉の生産技術」。従来の製粉機と異なる、衝撃式の微細粉砕機で、細かく粉砕した米粉の粒子を素早く取り出すことに成功。この技術により、シャープで、従来品に比べて粒子の小さい米粉が生産可能となった。小麦粉に比べて、粒子が大きいことが米粉の欠点の一つと言われているが、「こいっちゃ キンちゃん本舗」の米粉は、小麦粉並みの粒子の細かさ。食感や使い勝手の良さが注目されている。

  • こいっちゃ キンちゃん本舗
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生産者紹介

代表取締役社長:柴原行雄
代表取締役社長柴原行雄

佐渡市出身。佐渡農業高校を卒業後、大手電機メーカーに就職し、営業職で経験を積む。その後、セイデンテクノ株式会社の前身である「株式会社精電舎」の神奈川本社に転職。1976年、同社が工場拡張のため、佐渡工場を設立したのをきっかけに佐渡にUターンし、代表取締役社長に就任した。柴原代表は、精密機器における技術力で高い評価を得る中で、豊かな佐渡の農産物を活用した六次産業にも着目。2002年に子会社を立ち上げ、米粉や果樹を利用した加工品の製造販売などを手掛けるようになった。今後は、直営店を始め、佐渡島内のホテルや旅館、更には全国の百貨店やインターネットを活用した販路を拡大し、佐渡の産品を全国に届けたいと語る。

店舗詳細

店舗名称 こいっちゃ キンちゃん本舗
住所 新潟県佐渡市西三川1333-1