カニ直売所 弥吉丸
新潟県佐渡市 店舗ジャンル:漁師・漁業佐渡市・赤泊港にある紅ズワイガニ専門の直売所。自社船で捕獲して漁港近くの加工所で茹で上げた紅ズワイガニは、新鮮で美味しいと評判。その味にリピーターも多い。

漁から販売まで一貫して手掛けるカニ直売所
「カニ直売所 弥吉丸」は、佐渡市の主要な港の一つ、赤泊港にある。半世紀以上に渡り、海産物の宝庫・佐渡ヶ島の近海でとれた紅ズワイガニを提供してきた。弥吉丸の特徴は、自社船を保有して、漁から加工、販売までを一貫して手掛けていること。「一般的には漁師がとったものを加工会社が買い取ることが多いので、うちのような所は珍しいと思います」と、工場長の寺尾洋康さんは語る。加工所を併設した直売所は、漁港から徒歩でも行けるほど近い場所にある。そのため、水揚げされたばかりの紅ズワイガニをすぐに加工し、新鮮な状態のまま販売することができる。こうした仕組みづくりの根底には、「安心安全で新鮮なものを届けたい」という、漁師を始めた当初からの想いがあるそうだ。
こだわりは、新鮮なうちに加工すること
弥吉丸の看板商品は「浜茹で紅ズワイガニ」。使うのは、自社船でとってきた紅ズワイガニだ。餌を入れたカゴを海中にいくつも仕掛ける「カゴ漁」で捕獲し、水揚げ後、すぐに加工所で茹で上げる。寺尾さんは「水深1000mほどの深海に棲む紅ズワイガニは水気が多く、時間が経つと変色したり臭みが出たりしやすいんです。だから、新鮮なうちに加工することが一番のこだわりですね」と、教えてくれた。暖流と寒流が交差する栄養豊富な佐渡沖でとれる紅ズワイガニは、みずみずしくて甘みのある身と、旨味たっぷりのカニ味噌が魅力。その美味しさを存分に堪能できる「浜茹で紅ズワイガニ」を求めて、直売所の店頭は常に賑わいを見せる。来店客からは、「安いのに美味しい」「カニは苦手だけど、ここのなら食べられる」などと、好評を博しているという。丸ごと茹でたもののほか、「むき身」や「甲羅盛り」などの加工品も用意。多様なニーズへの対応も、人気の理由になっている。
生産者紹介

工場長寺尾洋康
佐渡市出身。専門学校を卒業後、市内の飲食店で料理を学ぶ。「食材の保存や管理に関する知識は、今でも活きています。あと、そこで出会った人から注文を受けることもありますね」と、寺尾さんは語る。家業の「有限会社 弥吉丸」に就職後は、工場長として、カニの加工から営業・販促、直売所の運営など、幅広い業務をこなす。早朝の漁や暑い夏場の作業など、大変なことも多いという。そんな寺尾さんの一番のやりがいは、「お客様に喜んでもらうこと」。「ネット販売だと、『美味しい』などの言葉が目に見える形で残るのが嬉しいですね。店舗にわざわざ足を運んでくださるお客様もいらっしゃいます」と、顔をほころばせる。
店舗詳細
店舗名称 | カニ直売所 弥吉丸 |
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住所 | 新潟県佐渡市赤泊669-5 |